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産官学連携・地域連携

 

「第1回 こころからの手紙コンテスト」受賞作品公開中!!


2013年7月22日(月)~9月30日(月)で、全国の高校生を対象に募集いたしました当コンテストは、おかげさまで国内外から1,431通のご応募がありました。ご応募くださった皆様には、心より感謝いたします。

 

テーマは「“家族”に宛てたこころからの手紙」。日々の暮らしの中で、家族の誰かに対して抱いていながら、これまで口に表すことのできなかった「思い」や「気持ち」を、ごくごく自然体で、思うがままに綴っていただきました。

 

ご応募いただいた作品は、本学および共同主催の毎日新聞社にて厳正に審査を行い、最優秀賞1点、優秀賞2点、奨励賞2点、佳作15点の計20点を選出させていただきました。

最優秀賞から奨励賞までの計5点を以下に紹介しておりますので、ぜひご覧下さい。

 

当コンテストは、来年度以降も開催を予定しておりますので、皆様のご応募を心よりお待ちしております。

講評(「こころからの手紙コンテスト」実行委員長・医療福祉学部長 吉川 眞)
本コンテストは、家族に対して自分の気持ちに素直に向き合った作品が、全国から届けられました。最優秀作品に選ばれました河邊美樹さんの作品は、家族の絆の強さを強調しつつ、父の苦しみに対してどうすることもできない家族の歯がゆさ、もどかしさが強く伝わってきます。優秀作品の青木裕士さんの作品は、感謝 の気持ちとこれまでの言動に対する後悔との狭間で揺れ動く自分の気持ちが、その内容と書かれた文字から伝わってきます。また、吉田名都さんの作品は、感情 の描写に少し物足りなさがありますが、作品自体は非常によくまとまっています。それぞれの作品で綴られた気持ちを言葉で直接家族に伝えることで、是非、作品を完成させて欲しいと思います。

最優秀賞

「明日があるさ」
千葉県 私立芝浦工業大学柏高等学校2年
河邊 美樹さん

私が小学生の時、お父さんに「鍵のある所を見つけられるのは自分だけだよ。」と言ったのを覚えていますか。心の中に自分を閉じこめてしまったお父さん。毎日仕事頑張っていたよね、帰宅はいつも夜中の一時二時。後で聞いた話だけれど、あの頃は人を評価し、その評価によって会社の人が辞めたり降格したりと、人生を変えてしまう決断をお父さんがしなければならなかったんだってね。表情が無くなっていった理由は今はよくわかります。

 

海外出張もこなし、いろいろな所のお土産を買ってきてくれました。子供心にも、かっこいいな、輝いているなという印象を持ちました。お父さん自身言っていたね、「世界は広く大きい、小さい所ばかりを見ていたらだめだよ。」って。その言葉をきいてから何年も経ってしまいましたが、私もたくさんの人と関わり、東日本大震災を経験し、また、「いつもお父さんはお前達が大切で大好きだよ。」と言っていなくなってしまってから、大切なもの、大切なことを見る心の目が大きく開けました。遠くにある、お父さんが高く評価する、キラキラ輝く宝石は必死の思いで時間をかけ、苦労をして、一直線に近づいて手に入れてみると、ただの石が大空の中心にある太陽の光を浴びて輝いているだけのもの。本当に貴重で価値のある石は、ただ当たり前に、いつも足元に転がっている、何の変哲もない「石」なんだよ。私は遠くの宝石ではなく、足元にいつもある石を何より大切にして、生きて行きたいと思います。そんな当たり前のことに気づいたら、結構すぐ側に鍵があることに気づくんじゃないのかな。鍵で心の重い扉を開けたら、年をとって髪の毛は白いかもしれないけれど、昔と変わらない優しい顔のお父さんが現れると信じています。人の心って昨日と今日とでは違うし、今日と明日とではまた違います。だからどんなに腹が立つことを言われても、日々『変わる』瞬間に私の言葉が楔となって、お父さんの心の重い扉に滑り込むことができるということを信じて、あきらめない、あきらめない、あきらめない。だって家族なんだから。

 

お父さん、多分そこにあるよ、そうその手元の、すぐそこ。もう一回よく探してみてね。閉じこめてしまった本当のお父さんを、重い心から解放する鍵を。

 

 

 

優秀賞

「母さんへ」
北海道 道立北海道登別明日中等教育学校6年
青木 裕士さん

母さんへ。

 

母さん、ごめんな。たまに実家に帰る俺に気をつかってか、「今日の夜、何食べたい。」と質問する母さん、「いや、別に何でもいいわ。」と特に何も考えずに面倒くさいから適当に答える俺。「でも本当は刺身が食いたかったなあ。」とか飯食いながら考えてしまう。本当にごめん。

 

母さん、ごめんな。夜中、眠い中、車を運転している母さんの隣で、気をつかえずに普通に寝ちまう俺。部活の時、先生の車では絶対に寝ないようにしてたから、「本来は母さんの車でも会話とかするべきなんだよなあ。」と考える時があった。本当にごめん。

 

母さん、ごめんな。進路の話してる時に、俺のことを心配して進路に関する色んな話や質問をしてくれる母さん、話が進み、時間が進めば進むほど考えることが面倒くさくなり「うるせえ。」とか「あんたに俺の将来関係ないだろ。」とか言ってしまう俺。「本当は当たり前のように関係あるんだよなあ。」とか後日考えたりする。本当にごめん。

 

母さん、ごめんな。自分の中では問題ないだろうと思いこんで行動しようとしてる時、「私は親としてその行動を認めるわけにはいかない。」と大人の常識をふりかざす母さん、「いつまでも子どもが親の言うことを聞くと思うなよ。」と大人の常識なんて知らない俺。「思えばくだらないことで口論してたなあ。」と思ってメールで送る。「昨日はごめん。」

 

母さん、ごめんな。俺が生まれてから、休みの日には遊びに連れて行き、平日はコンビニでバイトして、どんどん疲れる母さん、そんなこと日常の中で考えず、青春時代を自分の好きなように過ごす俺、「えっ俺ってこんなに金使われてんの。」って、たまに学費とか寮費とか考えると怖くなる。本当にありがとう。

 

育ててくれて本当にありがとう。

息子より。

 

 

 

優秀賞

「何億分の一の確率に感謝して」
広島県 私立武田高等学校2年
吉田 名都さん

中三で周りは受験生モードのなか、私は進路なんてどうでもいいとろくに宿題も出さず何をしても中途半端でした。そんな時、貴方と出会いました。

 

貴方が母のお腹にいる時、「染色体異常、十五トリソミー」と診断され、意味がわからず図書館で調べ尽くしました。運良く産まれても一年以上生きられないと知ったとき、胸がぎゅっと押しつぶされ、気づいたら涙がこぼれていました。

 

貴方は、無事産まれてきてくれました。集中治療室で酸素マスクをつけられ、呼吸もままならないのに必死に生きようとしていました。生きる力がとても強かったので退院し一緒に暮らせるようになりましたね。嬉しくて嬉しくて仕方がありませんでした。しかし、貴方と触れ合う時間が長くなればなるほど、別れるのが怖かった。苦しかった。いつからだろう、私は漠然と貴方を助けたいと思い始めていました。肌寒くなったある夜、私は貴方とこっそり約束を交わしました。『必ず助ける』と。それからは必死に勉強をしました。それと同時に、貴方の容態も悪化し始め再入院をしました。私が高校を決め、受験が終わると同時に貴方は息をひきとりました。まるで私のために今まで耐え抜いてきたかのように。そうやって私に強く生きる事を教えるために。貴方は私に多くの事を教えてくれました。必死になる事を教えてくれました。生きる意味を教えてくれました。

 

貴方がくれた夢を追い続けるかぎり、貴方は私の中で生き続けると信じています。だから貴方の一生懸命生きた時間を、私が形にします。それが何もできなかった私からの精一杯の恩返しです。

 

貴方と出会えて良かった。生まれてきてくれてありがとう。

たくさん泣いたけど、それ以上にたくさん笑ったし、とても楽しかったよ。

また会おうね。

 

 

 

奨励賞

「大切な事に気付かせてくれたお母さんへ」
愛知県 県立豊田東高等学校2年
長谷川 綾乃さん

「『命』ってね、『この世の中で生きていられる時間』の事だよ。命には必ず、限りがある。『命を大切にしなさい』という言葉には『一日一日を大切に過ごしなさい』という意味が含まれているんだよ。」

 

お母さんに、そう言われた時、正直たじろいだ。自分のこれから進むべき方向性を定めきれず、毎日なんとなくダラダラ過ごす日々。

 

「中学校時代は、部活部活で毎日忙しくて、部活と勉強以外、何もできなかったから、高校では、少しゆっくり過ごせばいい。」

 

両親からのその言葉を、自分に都合のいい免罪符と勘違いした私は、心のままに行動。いつしか、時間は無限にあるかのように、錯覚していたのかもしれない。

 

「勉強なんて、テスト前にまとめてやればいい。」

「このテレビが終わったら、宿題をやろう。」

 

嫌な事は後回し。そんな、その場しのぎの私を見かね、真っ直ぐな瞳で叱ってくれたお母さん。

 

「命を大切にしなさい。」

 

今まで何百回も学校などで耳にした言葉。でも正直、あまりピンとこなかった。心に響かなかった。でも、

 

「『今日という一日』は、昨日亡くなってしまった人が、迎える事のできなかった『夢にまで見た明日』なんだよ。」

 

このお母さんの言葉は、スーッと私の心にしみわたり、だらけきった私の背筋を、ピンッと伸ばしてくれた。

 

「命に携わる看護師という仕事に就きたい」夢に向かって走り出した私。もう、寄り道なんてしない。寄り道する時間すら、もったいない。大切な事に気付かせてくれて、お母さん、本当にありがとう。

 

 

 

奨励賞

「18年間の思い」
兵庫県 西宮市立西宮高等学校3年
細谷 詩乃さん

お父さん、お母さんへ

 

「お父さん」

毎日朝早くから夜遅くまで、そして家でもお母さんと私が寝ているにも関わらず1番夜遅くまで起きて、家族のために仕事を頑張ってくれてありがとう。帰って来て疲れているし、家で仕事をしないといけないのに、いつも私の話を聞いてくれて嬉しいです。

 

この前、お母さんの仕事の帰りが遅かった時、お父さんが「2人で肉じゃが作ろう。」って言って2人で初めて肉じゃがを作ったよね。最初はどうなるかと思ったけど、味も見た目もなかなかうまく出来て美味しかったね。帰りが遅いお母さんのことを思いやれるお父さん、暑い中ガス点検に来て下さった業者さんにアイスを渡して何度もお礼を言っているお父さん、そして私がテストで良い点を取ったらごほうびをたくさん買って来てくれるお父さん。そんなお父さんの姿は、他の人への思いやりの気持ちが溢れているなあと感じました。

 

私が小さかった頃、好き嫌いが多かった時も「時間がかかってもいいから絶対食べなさい。」って言って無理矢理私に食べさせたのも私の事を思って言ってくれたんだね。

 

お父さん、私は学校の体育の授業でバドミントンをしている時にいつも思うことがあります。それは、私が小学生の時、お父さんがコーチのバドミントンクラブでバドミントンをしていた時、お父さんは、私にだけ厳しく指導したり、他の誰よりもきつく怒ったよね。あの時は気づかなかったけれど、それは、他の誰よりも私にうまくなって欲しいからだって少し大きくなってから気づきました。お父さんは「オレの夢は詩乃とダブルスを組んで試合に出ることだ。」っていつも言っていたのに、厳しさに耐えることが出来なくて、嫌いではなかったバドミントンを辞めてしまいました。お父さんは、私のことを1番に考えてくれていたのに、そんなお父さんの夢を壊してしまうようなことをしてしまってごめんね。

 

お父さんは、1番大好きなバドミントンをしている時が1番輝いてるって、この前小学校の体育館に行った時思いました。だから、今は肩を壊していてあまりバドミントンが出来ないけれど、早く肩を治して、ずっと元気にバドミントンをしている姿を見せて下さい。肩が治ったら、昔のように一緒にバドミントンしようね。楽しみにしています。

 

「お母さん」

お母さんも家族のために家事を、私が塾に行くために仕事を頑張ってくれてありがとう。そして何より、毎日美味しいご飯をありがとう。

 

私がまだ部活をしていた時、野球部の朝練でとても朝が早くて、私は起きるのが大変だといつも思っていたけれど、私よりもお母さんの方が早起きしてお弁当を作って、朝ご飯も作ったりともっと大変だったよね。学校から帰れば、砂まみれのユニフォームをきれいに洗濯してくれました。毎日気持ち良く部活が出来たのは、お母さんのおかげです。なのに、自分の方が忙しいって言い訳ばかり言って、何にも手伝うことをしませんでした。毎朝、テーブルの上にお弁当が出来上がっていることやユニフォームやジャージが乾いていることは、私にとって当たり前のことになっていたんだって思います。毎日、一生懸命準備してくれていたのに「お弁当作ってくれてありがとう。」、「ユニフォーム洗濯してくれてありがとう。」の言葉を、あの時1度も言うことが出来なくてごめんね。お母さんがどんなに朝が早い時でも、気持ちいい笑顔で送り出してくれて、毎日頑張ろうって勇気づけられました。本当に感謝してます。

 

私にとってお母さんは、私のことを1番理解してくれている存在です。自分では分からなかったけれど、お母さんが私が風邪気味だとすぐに薬を飲ませたりしてくれたおかげで毎日健康に過ごせました。ありがとう。

 

また大好きな買い物に一緒に行こうね。

 

そして「お父さん、お母さん」

昔から手のかかる子だったと思うけれど、ここまで育ててくれてありがとう。私は将来、管理栄養士になりたいと思っています。私と同じようにアレルギーを持った人達でも、それを補えるようなバランスの良い食事やそれぞれの人のニーズに合わせた食事を考えて提供出来るようになりたいです。そのためにも今は、志望大学合格に向けて勉強を精一杯頑張ります。今の私がいるのは、お父さん、お母さんを含め、周りで支えてくれた人達のおかげです。今まで頼ってきた分、これからは頼られるような人になりたいです。絶対管理栄養士になってお父さんとお母さんがいつまでも健康で長生きできるようにしっかりサポートしていくね。尊敬するお父さんとお母さんの娘で本当に良かったです。

 

お父さん、お母さん本当にありがとう。

 

詩乃

 

 

 

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最終更新日:2013年12月24日