1. 受験生の方
  2. 在学生の方
  3. 卒業生の方
  4. 保護者の方
  5. 採用担当の方
  6. 教職員募集
資料請求 大学見学

産官学連携・地域連携

 

あさの あつこ
1954年岡山県美作市生まれ。青山学院大学卒業。

岡山市にて小学校の臨時教諭を勤めたのち、作家デビュー。

「バッテリー」で第35回野間児童文芸賞受賞。「バッテリー」全6巻で第54回小学館児童出版文化賞受賞。『たまゆら』で島清恋愛文学賞受賞著書に「NO.6」シリーズ、「THE MANZAI」シリーズ、「グリーン・グリーン」「燦」「薫風ただなか」など多数。

吉川 眞(きっかわ まこと)
広島国際大学医療福祉学部医療福祉学科教授、こころからの手紙コンテスト実行委員長。

関西学院大学在学中に所属した献血推進サークルでの活動を通じ、医療機関での相談援助に関心を持つ。05年広島国際大学医療福祉学部着任。
専門分野は臨床ソーシャルワーク、 ターミナルケア、対人援助論。大阪市出身。本コンテストには企画立案から携わっている。

 


書くものの土台は、全て、自分。

吉川 今回、第5回目を迎えた「こころからの手紙のコンテスト」には、3,000通近くの応募をいただきました。あさの先生は、読まれて、どんな印象を持たれましたか。

あさの 最初、手紙だというので、‘前略’や‘拝啓’から始まって、‘草々’で終わるという形式のものを想像していました。いざ、全部読ませて頂いたときに、随分リアルだなって、凄く感じました。 高校生たちが置かれている現実っていうのが、立ち昇ってくるような手ごたえを感じました。自分が考えていた、手紙っていうものを超えた、(その枠から)溢れたような感じですね。

吉川

最初、僕たちが本企画をやり始めたとき、今の高校生は、文字で書くのが苦手なんじゃないかと思っていました。SNSなど携帯とかを使ってやりとりするじゃないですか。それをひとつひとつ文字にして手紙を書くのは苦手で、おそらく、パソコンでデータとして送ってくる子がめちゃくちゃ多いかなと思っていました。

あと、僕自身が自分の感情を表現するときに文字にするときに装飾をしてしまうんですよね。

自分のこころを言語化するっていうことは、結構難しい部分があると思うのですが、結構応募された多くの皆さんは、素直に書かれていると感じました。

あさの

そうですね。それと同時にメールとかラインを含めての文章と、文字におこして自分で書くっていう文章の違いみたいなものが、すごくあります。先程、装飾って言われましたけど、文字で書くときは、多少なりとも創作やフィクションが入ってくるっていうのはあるんですね。

書くことによって、自分の現実、リアルなところが、より素直に、はっきりしてくるということがすごくあると思うんです。

だから、(装飾をしてしまうというのは)、全然悪いことではないんです。それによって、自分の今、訴えたいことや想い、あるいは心の奥底にあって、何となくこう自分の中でモヤモヤしているものをよりはっきりと手に取れるようになるというのがある気がします。

吉川

僕はあさの先生の作品を全て読んでいる訳では無いのですが、例えば、最初のころに書かれた『あかね色の風』という作品がありますよね。中高生の子どもたちの心理の結構複雑なものを取り込まれていると思うんです。

作品の舞台などは先生がご出身の地域のことやご自身のことがベースになっているんでしょうか。

あさの

創作って、全部ベースは自分にあるのです。若い人のものを書こうが、青春小説を書こうが、時代小説を書こうが、SFを書こうが、全ての書くものの土台は、自分。土台がないものは、やっぱり物語として成り立っていかないっていうのがありまして。そういう意味で、(自分のことを)そっくりもってくるのではないんですけど、すべてそこに、私がいる感じはやっぱりして。創作の基本なんです。

今日のお手紙なんかでも、当然、色濃く自分、個人っていうのが、そこにドンといるんですけど。そこから、ちょっと離れて、、人に伝えるように書くための加工をするわけなんですよね。そこらへんの微妙なさじ加減というか。さじ加減が大きくなれば、創作に近くなるし、ベースの部分が大きくなれば、手紙であったり、日記であったり、、そういうものになっていくって思います。

ページング

最終更新日:2017年11月13日