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受験生と診療放射線技師

受験生と診療放射線技師

 

第1章 診療放射線技師とは

  診療放射線技師は国家資格

  診療放射線技師免許の要件

第2章 診療放射線技師の業務独占の制度

第3章 診療放射線技師の仕事

  放射線診療業務

    ■画像検査

    ■核医学検査

    ■放射線治療

    医療情報管理

    放射線機器管理

    放射線安全管理

    放射線被ばく管理

    医療安全管理

    備品管理

    病院経営

    その他

    世界放射線技師会の提唱

    病院が求める診療放射線技師のゴール

第4章 診療放射線技師法

  目的

  定義

  業務等

  欠格事由

  他の医療関係者との連携

  守秘義務

  罰則

  試験

  教育

第5章 診療放射線技師法違反の法意

第6章 診療放射線技師の収入

第7章 受験生へ

 

第1章 診療放射線技師とは

診療放射線技師は国家資格
診療放射線技師は国家資格であり、診療放射線技師法(昭和26年制定)によりその資格が規定されています。医療技術の内容は一般人には理解しにくいものです。また、医療行為は常に人の生死に関わってきます。そこで、医療の質を保証し、医療技術者の資質と身分の安定を図ることをねらいとして診療放射線技師法が制定されました。その発展の経緯は、次のようです。医療で放射線治療の利用が大幅に増大し、医師の補助者として診療用放射線全般を取扱う医療技術者が強く望まれるようになりました。そのため、昭和26年に公布された診療エックス線技師法を昭和43年に一部改正し、新たに診療放射線技師の制度が創設されました。趣旨・目的は、人体に有害な放射線を診療のために用いる医療の専門技術者としての放射線や医学等に関する知識、技術の水準を一定以上に確保するとともに、これらの資格者が業務を行う上で必要な規制を行い、もって医療及び公衆衛生の普及及び向上に寄与していくとするものです。当然ながら、医療の担い手である診療放射線技師は医師や看護師等と同様に国家資格の医療職種であり、その医療技術は高度の専門性を有しています。
診療放射線技師免許の要件

診療放射線技師の免許は、厚生労働大臣が診療放射線技師籍に登録することによって与えます。免許の積極的要件は、診療放射線技師国家試験に合格した者です。診療放射線技師免許の消極的要件は、欠格事由に該当しないことです。欠格事由である心身の障害により診療放射線技師の業務を適正に行うことができない者として厚生労働省令で定める者、または業務に関して犯罪または不正な行為があった者には、個々の申請者ごとに免許の可否が判断されます。厚生労働省令によって診療放射線技師の免許が与えられない場合があるのは、医師などと同じであり、「視覚、聴覚、音声機能、もしくは言語機能または精神の機能の障害により診療放射線技師の業務を適正に行うに当って必要な認知、判断、および意思疎通を適切に行うことができない者」です。具体的には、次のようになります。

 1)「目が見えない者、耳が聞こえない者および口がきけない者」には診療放射線技師の免許は与えられません(資格取得時の制限)。(絶対的欠格事由、診療放射線技師法4条、昭和26年8月10日)

 2)精神障害者には、診療放射線技師の免許を与えないことがあります(資格取得時の制限)。(相対的欠格事由、診療放射線技師法5条第1号、昭和26年8月10日)

 3)診療放射線技師は目が見えない者、耳が聞こえない者または口が聞こえない者に該当するに至ったときは、厚生労働大臣は、その免許を取り消します。(資格取得後の制限)。(絶対的欠格事由、診療放射線技師法9条第1項、昭和26年8月10日)

 4)診療放射線技師が精神障害者に該当するに至ったときは、厚生労働大臣は、その免許を取り消し、

または期間を定めてその業務の停止を命ずることができます(資格取得後の制限)。(相対的欠格事由、診療放射線技師法9条第2項、昭和26年8月10日)

  5)診療放射線技師の業務に関して犯罪又は不正の行為があった者には免許を取り消すことがあります。

第2章 診療放射線技師の業務独占の制度

 診療放射線技師は放射線診療の専門家です。現在のところ、大学卒業後の就職先は、病院、検診センター、医療機器メーカなど豊富にありますが、厚生労働省が行う診療放射線技師国家試験に合格しなければ、診療放射線技師の職種につくことはできません。

 医療はチーム医療で行うものです。チーム医療は、従来、医師を中心として行われていましたが、医療職種がお互い対等に連携して患者中心の医療を実現させようとするものです。現在の医療は複雑化かつ高度化され、医師だけで患者の高度な診療はできません。そういう状況の中で診療放射線技師は医療職種としてチーム医療で診断から治療まで自分の責任と役割が担わされています。

 診療放射線技師がチーム医療に貢献していくためには、医療人としての素養の獲得、診療放射線技師としての専門知識と技能の維持と向上、患者への安全の確保などが重要になります。そのためには、大学で受けた基礎知識に加えて社会人として高度専門知識を日々習得していかなければならないのです。高度専門医療職としての人材育成は、小手先だけの学習方法で容易にできるものではありません。重要なことは、大学での充実した講義、実験・演習、そして学内臨床実習、さらには病院で患者に接する臨床実習など充実した系統的なシステムによる教育です。当然、大学教員の豊富な臨床経験と専門性の高さも重要になります。また、放射線は、何でも透視をして見ることができます。どんなに厚い物でも硬い物でも透過力の強い放射線を用いれば、その中を覗くことができます。しかしながら、人間に照射しても見ることができないところがあります。それは、人間の「心」です。そのために、大学でしっかりとした教育を受けて、放射線に関する専門の知識や技能を習得するとともに、「患者への思いやり」の気持ちを育んでいかなければなりません。なぜなら、診療放射線技師は、患者の命をあずかる医療人であるからです。広島国際大学診療放射線学科は、これらの教育条件を十分に満たしています。それは、通常の診療放射線技師養成大学では見られない社会人の診療放射線技師に対応した「がん放射線療法における学び直し教育セミナー」を実施し、かつ教育効果を上げていることからも明らかなことです。

 重要なことは、診療放射線技師の業務は多岐にわたりますが、人体に対する放射線の照射は医師、歯科医師、診療放射線技師以外では行うことができません。いわゆる、患者に放射線を照射する診療放射線技師の仕事は、無資格者が使用することを禁じる業務独占の行為であり、他の医療職種と大きく違っているのです。これについては後述しますが、このような診療放射線技師の独占業務や名称独占についてはあまり知られていません。

 

第3章 診療放射線技師の仕事

診療放射線技師の業務は、医師または歯科医師の指示の下に、アルファ線、ベータ線、エックス線などの放射線を人体に照射することです。前述のように、人体に対する放射線の照射は、医師、歯科医師、診療放射線技師の免許を有しない者が行うことは法律で禁じられています。いわゆる業務独占制度となっています。これ以外にも、名称についても無資格者が使用することを禁じる、いわゆる名称独占の制度がとられています。業務独占に違反した者には1年以下の懲役若しくは50万円以下の罰金又はこれの併科に処せられます。名称独占に違反した者には30万円以下の罰金に処せられます。

 実際の病院での診療放射線技師の仕事は、患者の診療だけではありません。さまざまな業務があり、業務は係員、主任、副診療放射線技師長、診療放射線技師長、医療技術部長など職階が上がって行くにつれてその役割と責任の大きさが違ってきます。具体的な業務には、1)放射線診療業務、2)医療情報管理、3)放射線機器管理、4)放射線安全管理、5)放射線被ばく管理、6)医療安全管理、7)備品管理、8)病院経営、9)その他があります。

放射線診療業務

診療放射線技師が携わる画像検査には、一般X線撮影、断層撮影、乳房X線撮影、造影X線検査、回診X線撮影、血管造影検査、CT検査、MRI検査、歯科X線撮影、パノラマ撮影、骨塩定量検査、超音波検査、眼底検査があります。現在では、X線撮影やCT撮影などすべての画像はデジタル画像であり、撮影後にフィルムを暗室に持ち込んで現像するようなことはありません。撮影画像は病院内のネットワークに取り込まれ高精細モニターで観察されます。電子カルテにも貼り付けられます。画像分野だけでなく、核医学検査や放射線治療も、最新コンピュータ技術を用いた最先端医療が行われています。

 核医学検査は、寿命の短い放射性物質を服用、または静脈注射によって体内の目的とする臓器に取り込ませ、体内から出てくる放射線を捕らえて画像化します。ガンマカメラ検査、スペクト検査、ペット検査や動態検査があります。

 放射線治療は、手術や抗がん剤と同じようにがん医療に無くてはならぬ治療法です。肺がんのように体外から照射する体外照射法、子宮頸がんのように腔内に放射性物質を導いて入れる腔内照射法、舌がんのように組織に放射性物質を刺して治療する組織内照射、甲状腺がんのように放射性物質を服用させて治療する内用治療などさまざまな方法があります。

■画像検査

一般X線撮影

発熱があった場合などに撮る胸部撮影、腹痛の原因を探るために撮る腹部撮影、交通外傷を受けた場合に撮る骨撮影などがよく知られており、最も多いX線検査です。大学を卒業して病院に就職した場合に真っ先に担当する仕事になります。

断層撮影

X線を用いて身体の部分的な断面像を撮影する検査です。過去に肺、骨、胆のうなどの検査によく使用されましたが、この装置を設置している病院は少なくなりました。現在は、CT検査やMRI検査に取って変わられています。

乳房X線撮影

  マンモグラフィと呼ばれ、現在、女性の乳がん検査で脚光を浴びています。触診でわからない乳房の腫瘤、石灰化、乳腺の微妙な変化を描出することができます(図1.1、図1.2)。

・造影X線検査

デジタルX線TV装置などが用いられ、消化管検査、腎盂検査、胆のう造影検査、関節造影検査、気管支造影検査、脊髄腔造影検査、子宮卵管造影検査などさまざまな検査法があります。造影剤が用いられ、単純撮影では分からない臓器や病変を描出します。

・回診X線撮影

ポータブル撮影ともよばれ、病棟の重症患者や感染症の患者、集中治療室、手術場などで小型のX線撮影装置を運搬して撮影します。

・血管造影検査

造影X線検査の一つです。一般的に、X線透視しながら大腿 動脈や肘動脈からカテーテルという管を病気のある部位に入れて行きます。血行の動きが把握でき、腫瘍性の病変や血管の病変を写し出します。また、抗がん剤 や塞栓物質を注入したり、動脈硬化で細くなった血管を広げるなどの治療も行われおり、注目を浴びています(図2.1、図2.2)。

・CT検査

X線を用いて体の中の様子を画像化する検査です。検査用寝台に仰向けに寝ているだけで、体の輪切りの断層写真が得られ、診断に大変役立つ検査です。撮影画像はスライス状の断層画像ですが、ワークステーションを用いることでSFの世界で見られるような人体の三次元立体画像が得られます。(図3.1、図3.2)

・MRI検査

磁気共鳴断層撮影といい、強い磁石と特殊な電波の力により人体内部の構造を鮮明に見ることができる医用画像診断装置です。撮像の原理は違いますが、画像はCT断層像と良く似ています。磁石を用いていますから、手術などで体内に金属を埋め込んでいる人は検査を受けることができません。

・歯科X線撮影

歯の撮影を行います。小さなフィルムを口腔内に入れて、顔の外からX線を照射して撮影します。

・パノラマ撮影

歯科撮影の一種であり、歯の並びを全体的に展開した画像を描出します。歯、歯周組織、顎骨、顔面領域まで及ぶ広い範囲を撮影します。

・骨塩定量検査

X線を利用して腰椎や前腕骨を撮影し、X線が骨に吸収される割合から骨密度(カルシウム量)を測定し、骨粗しょう症等の診断をします。

・超音波検査

超音波プローブを体表面に当てる操作で、腹部や心臓内部、胎児などの動きや病変の異常がリアルタイムで観察できます。他のX線、CT、MRなどの画像診断に比べ、安全性が高く聴診器のように手軽に行えます。

・眼底検査

 瞳孔を通じて眼底を観察する検査です。眼球内の網膜や視神経乳頭などを描出します。眼底の病気だけでなく、全身疾患の検査にも有用な検査です。

■核医学検査

微量の放射性物質(放射性同位元素)を含む放射性医薬品を使って病気の有無を調べる検査法です。 放射性医薬品を注射したり、カプセルを飲むことで放射性物質が目的とする臓器や組織に集まり、専用のカメラを用いて画像として写すことができます。この画像から臓器の形や働きがどのようになっているかがわかります。

■放射線治療

がんの治療として有力な治療法です。患者の治療に携われる医療従事者は医師と診療放射線技師だけです。放射線治療を行うためには、コンピュータ技術を用いた治療計画を行い、照射精度の検証を行いつつ照射します。医学と治療技術に基づく高度な専門知識が必要とされ、患者さんと1カ月以上も毎日接し、放射線メスを握り、患者の治療を行います(図4.1,図4.2)。

医療情報管理

 病院では、診療録や画像が電子化され、診療報酬、検査依頼や電子カルテによる診療支援が行われています。画像保管システムや放射線情報システムを含む医療情報システムの構築に際し、企画、実務、そして安全管理を行います。

放射線機器管理

病院で使用される診療放射線機器は、医療の質を維持したり、患者の安全を確保するために定期的な保守点検が必要です。診療放射線機器ごとに品質保証プログラムの策定を行い、品質管理を実行しています。高度な専門知識と品質管理用の道具が必要になります。

放射線安全管理

診療放射線機器は、放射線安全管理を行うように法律で決められています。そのため、診療放射線機器が適切に使用されているかどうかを使用室からの放射線量を定期的に測定して調べています。また、診療放射線機器を使用する場合は、国への届出や許可が必要です。そのため、放射線機器の安全使用のための申請書類を放射線遮へい計算に基づいて作成します。

放射線被ばく管理

 福島第一原発事故で分かるように放射線被ばくは、医療従事者や一般の方々に問題になりました。医療分野では、患者に最小の被ばく線量で最高品質の画像を得るようにすることが重要であり、検査による放射線被ばく線量が適切であるかどうかが評価されます。これは、診療放射線技師が行う重要な仕事の一つであり、患者に対する放射線被ばく線量の低減が行われています。

医療安全管理

 病院では、患者の医療安全を確保しなければなりません。医療安全に努めるだけでなく、その部署でセフィティマネージャーの役目を担ったり、委員会で事故防止対策を検討します。

備品管理

 診療放射線機器や付属品は非常に高額です。診療放射線技師は物品管理者を併任し、管理にあたります。使用機器の備品管理だけでなく、耐用年数や収益などを調査し、機器の新規導入などを企画して行きます。フィルム、放射性医薬品、カテーテルなどの在庫品目を定期的に点検して、在庫統制を行います。

病院経営

病院では、質の高い医療が求められているのと同様に、経営目標と経営目的を明らかにして、その実現のために医療経営理念をもって目標達成に取り組んでいかなければなりません。診療に伴う収益性、経済性、生産性、成長性、公共性、公益性、社会性の観点から医療分析を行い、経営改善に貢献します。

その他

そのほか、教育研修への参加、地域医療を重視した社会貢献および連携交流、官産学の研究者との連携、学生および研修生の受入れと教育、付加価値につながる関連資格の取得などがあります。

世界放射線技師会の提唱

世界の80ケ国の診療放射線技師が加盟する世界放射線技師会(ISRRT)では、1993年9月に「診療放射線技師の役割」を提唱しました。内容は診療放射線技師の役割を明確に定め、医療チームの一員として診療放射線技師が担っている責任を明確にしています。また、専門職教育プログラムの作成と実行を促進し、診療放射線技師の一般的な役割および専門分野(放射線診断、放射線治療、核医学、超音波、デジタルイメージング、MRI)における役割が定義されています。ペイシェントケア、技術の利用、線量の最適化、臨床責任、品質保証・品質管理、教育・訓練などの技術分野以外についても明確に示されています。

病院が求める診療放射線技師のゴール

 診療放射線技師は、チーム医療の中で指導性、最新医療への対応、組織レベルでの対応、生涯教育・研修への参加、放射線安全管理の総合的指導、病院経営への参画など積極的に対応していかなければなりません。次に病院が求める診療放射線技師像を示します。

1) 知と技と心の調和を持ち、チーム医療において専門分野の指導性を発揮できること。

2) 新しい医学・医療の進歩と診療機能の変化に対応できること。

3) 全国的な組織を利用した診療放射線学の研究ができること。

4) 卒後教育、生涯教育に対する積極的な取組みができること。

5) 第1種放射線取扱主任者資格などをもち、法令を準拠した放射線安全管理の教育と指導が行えること。

6) 病院経営に参画できる能力を備えていること。

7) 学士に加えて修士、博士の学位をめざし、さらなる高度専門知識を取得できること。

8) その他

 

第4章 診療放射線技師法

目的
 この法律には診療放射線技師の資格が定められています。業務が適正に運用されるように規律し、医療および公衆衛生の普及および向上に寄与することを目的としています。
定義

この法律で「放射線」とは次の電磁波または粒子線をいいます。

1) アルファ線及びベータ線

2) ガンマ線

3) 百万電子ボルト以上のエネルギーを有する電子線

4) エックス線

5) 陽子線及び重イオン線

6) 中性子線

また、上記の放射線を発生させる診療放射線機器に加えて、次の画像診断装置も用いて検査を行うことができます。

1) 磁気共鳴画像診断装置

2) 超音波診断装置

3) 眼底写真撮影装置(散瞳薬を投与した者の眼底を撮影するためのものを除く)

業務等

診療放射線技師の業務は、医師または歯科医師の指示の下に、アルファ線、ベータ線、エックス線等の放射線を人体に照射することです。前述のように、人体に対する放射線の照射は、医師、歯科医師、診療放射線技師の免許を有しない者が行うことは法律で禁じられています。いわゆる業務独占の制度になっています。診療放射線技師の名称も、無資格者が使用を禁じる、いわゆる名称独占の制度がとられています。

 業務独占に違反したものには1年以下の懲役もしくは50万円以下の罰金またはこれの併科に処せられます。名称独占に違反した者には30万以下の罰金に処せられる。

欠格事由
欠格事由については、視覚・聴覚・音声機能若しくは言語機能又は精神の機能の障害により診療放射線技師の業務を適正に行うにあたって必要な認知、判断及び意思疎通を適切に行うことができないものは診療放射線技師の免許を与えないことがある。(出典:平成20年度版 医療六法)
他の医療関係者との連携
診療放射線技師は、その業務を行うに当っては,医師その他の医療関係者とも緊密な連携を図り、適正な医療の確保に努めなければなりません。
守秘義務
診療放射線技師は、正当な理由なく、その業務上知り得た人の秘密を漏らしてはなりません。診療放射線技師でなくなった後においても、同様とされています。
罰則
診療放射線技師法に違反したものは、罰則に応じて6カ月〜1年以下の懲役、20〜50万円以下の罰金が処せられます。
試験

 試験は、診療放射線技師として必要な知識と技能について行われます。試験に関して不正の行為があった場合には、その不正行為に関係ある者についてその受験を停止させ、またはその試験が無効になります。その者について期間を定めて試験を受けることが許されません。

 試験科目は次のとおりです。

1) 基礎医学大要

2) 放射線生物学(放射線衛生含む)

3) 放射線物理学

4) 放射化学

5) 医用工学

6) 診断画像機器学

7) エックス線撮影技術学

8) 診療画像検査学

9) 画像工学

10) 医用画像情報学

11) 放射線計測学

12) 核医学検査技術学

13) 放射線治療技術学

14) 放射線安全管理学

教育
診療放射線技師の教育は、学校教育法に基づいて行われます。教育内容は次のとおりです。

 

第5章 診療放射線技師法違反の法意

診療放射線技師の仕事は、独占業務であり、誰でも行って良いというものではありません。ここでは、違反した事例を最高裁判決に基づき示します。

 「職権をもって判断すると、診療放射線技師法は、医師、歯科医師、診療放射線技師以外の者に対し、放射線を人体に照射することを禁止し、これに違反した者を処罰する規定であると解するのが相当であるから、柔道整復師が放射線を人体に照射することを業とした場合には、技師法第24条第1項に違反し、同上第3項の罪が成立する。(平成3.2.15、最高裁第一小法廷決定)」とあります。いわゆる、診療放射線技師法違反の事例です。

 

第6章 診療放射線技師の収入

病院にいる以上、仕事の役割と責任に応じて収入が多い方が良いに決まっています。医療職種は、国民の医療評価が高い職種であること、患者に直接接している職種であること、組織の中でスタッフ数が多い職種であること、国家資格として歴史が長い職種であること、高学歴であることなどを職種の選択条件として考える必要があります。それぞれの医療職種の収入は、基本的には職種の違いや地位によって異なる職務職階級で規定されています。診療放射線技師の職種は、前述の選択条件を満たしています。

 

第7章 受験生へ

わが国の医療職種には22職種があります。特に、医師は国民から尊敬される良い職種ということは知られています。同じように、診療放射線技師も、チーム医療の中で放射線診療のプロフェショナルとして専門的な役割と責任を担うすばらしい医療職種です。また、仕事は独占業務であり、最新鋭のコンピュータ技術を駆使した医用放射線機器を用いて患者の画像検査からがんの放射線治療まで携わります。ぜひ、本学の診療放射線学科を受験して診療放射線技師になり、病む人のために医療貢献することを願っています。

最終更新日:2014年6月24日