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シリーズコラム『介護職の仕事と待遇について』

第1回「介護職の給与って?」
シリーズの第1回目は「介護職の給与は本当に安い」のかどうかについて見てみましょう。
 
週刊「東洋経済」(2014.5.17)では、「誤解だらけの介護職」というテーマで特集を組んでいます。記事によると、「2000年に介護保険が始まって、今年でまだ14年。介護業界で働く人は、他産業と比べて勤続年数が短い」とあり、また、「介護労働安定センターが毎年実施している“介護労働実態調査”の12年調査によると、勤続年数が2年以上10年未満である人が過半数を占め、10年以上の人はわずか1割強に過ぎない」と書かれています。
 
勤続年数が長くなると給与も多くなるというのが一般的ですので、まだまだ若い業界であり、これからの成長が期待できる介護業界は、他の業種と単純に比較して、“安い”ということは言い切れないのではないでしょうか?ちなみに、同誌で勤続年数と年齢から賃金カーブを作成して他の職種と比べたところ、「介護職員の賃金は一概に低いとは言えないことがわかる」と指摘しています。
 
下の図は、全国社会福祉協議会が実施した調査結果を表しています。

なお、この調査では、特別養護老人ホームの25歳職員に平均給与が月額21万331円、施設長は月額49万8674円という結果も出ています。

加えて、労働政策研究・研修機構研究員・堀田聰子氏によれば、「性別、年齢、勤続年数など様々な要素を勘案すると、介護職の賃金水準は全産業の中間からやや上との分析もある」(週刊東洋経済、2014.5.17)という指摘もあります。

これらからみても、世間で言われている「介護職の給与は安い」ということは事実ではない、誤解であると言えます。

最終更新日:2014年6月19日