2016年02月15日

感染症予防、小学生に正しく伝える
~薬学部生が中学生に協力~

呉市立の小中一貫教育校、広南学園・広南中学校2年生の22人が、
大学生から学んだ感染症予防の知識を同学園の広南小学校3年生の児童に伝える「絆プロジェクト」を実施し、
薬学部の学生・教員が全面協力しました。

これまで幼稚園や老人クラブなどで手洗い教室などの健康教育を実施してきた薬学部生は、
そのノウハウを生かして昨年12月16日、中学生に感染症予防教育を行いました。
しかしプロジェクトは、ここからが本番。
小学生に分かりやすく伝えるにはどうしたらよいか、中学生と一緒に考えます。
「演劇にしてみようか」「実演した方が分かりやすいかな」
最初は戸惑っていた中学生も、薬学部生の問いかけに徐々にイメージを膨らませていきました。

感染症予防を基礎から学習

どうすれば伝わるか、真剣に議論

練習を重ね、迎えた2月2日の本番。
中学生は事前に準備した演劇や実演で、感染症の種類や正しい手洗い方法を小学生にレクチャーしました。
手洗いをチェックできる機器で、普段の洗い方と実演で学んだ洗い方の汚れ具合を比較した小学生は、
「すごく落ちてる!」「きれいに洗えたね!」という中学生の言葉に、
とても満足そうな様子でした。
中学生から小学生へ、十分に感染症予防を伝えることができたようです。
最初は少しハラハラした様子で見守っていた薬学部生も、
みんなの活き活きした表情に安心して、笑顔で見守ることができました。

小学生は教わった正しい手洗いを実践

上手に洗えたかな?計測器でチェック

プロジェクトに協力した柏木健宏君(5年)は、
「自分たちが教えた内容を中学生が小学生にしっかりと伝える姿を見て、
理解してもらえたことを実感できる貴重な機会だった」
と、手応えを感じた様子でした。

学生を指導する胡田順子助教(薬学科)は、
「薬剤師にとって、正しい知識を伝えるというのは、とても重要なこと。
学生は座学だけでは得られない経験をした。
引き続き呉市の幼稚園や学校などでの活動を継続して、
子どもたちに正しい感染症予防の知識を浸透させたい」
と、プロジェクトを広げていく意気込みを語りました。

広島国際大学 広報室