2016年02月26日

公開講座咲楽塾 「非ユークリッド幾何学入門」開催!

2月6日(土)、公開講座「非ユークリッド幾何学入門」を開催しました。
約20名の参加がありました。

本講座には、本学の公開講座を統括している地域連携センターの
畠本久司係長にお越しいただき、講師紹介のスピーチをしていただきました。

私と同期であること、学生支援活動に一緒にとり組んだ思い出、
シンポジウムで講演したこと、等々を楽しくお話ししてくださり、場が和みました。
本学が誇れるのは、学生・教職員のチームワークです。

講座は、ユークリッド幾何学、平行線公準、
非ユークリッド幾何学の誕生の歴史、ガウス、ボヤイ、
ロバチェフスキーの人間模様を説明しました。

平行線公準は、平行線の性質として習っているもので、
知っていることを知らないものとして、説明するのが難しかったです。

参加してくださったみなさんのご感想です。
「ユークリッドから最後はアインシュタインまで
興味深く聞かせていただきました。
数学の歴史の歩みもおもしろいし、
また、研究者の考えも分かり、楽しく聞かせていただきました」

「非ユークリッド幾何学の話のみならず、
数学を作った人のことも話していただき、
とても参考になりました」

「幾何学が代数学より遅れをとったことの話
(文字式や座標系が非ユークリッド幾何学の
発見につながったこと)が面白かった」

「過去の数学者の苦悩や努力に依り確定されている
原理は興味深いものでした」

「非ユークリッド幾何学のイメージをつかめた気がします」

「平行線公準を機軸としての講義、楽しく聞かせてもらいました」

「幾何学の流れがわかったと思う」

「数学に興味をもつ高校生にも適している講座だと感じた」

今後の課題として、次の感想が印象に残りました。

「具体的な例を多く挙げて欲しい」
「誰か一人の数学者について、話していただけると幸いです」

幾何学は図の描き方で、わかりやすさが変わるのですが、
配布資料に図を入れるのは、いい図を探すのも、
パソコンでillustratorを使って書くのも大変でした。
そして、多くの数学者が登場するのは、
私が海外文学を読むと登場人物を混乱するのに
似ているかもしれない、と感じました。
次回の講座へにつなげていきたいです。

最後に畠本係長のご感想です。
「参加されている方の、『学ぶ姿勢・意欲』を
うちの子ども達に話してやりたいと思います。
知的好奇心を持つことが、いかに『楽しい』ことか」

久しぶりに一緒に仕事ができて、幸せでした。
次回の数学公開講座は、来年度前期の予定です。お楽しみに。

 

文責 工学部 教授 西来路文朗
写真撮影 畠本久司