2016年04月23日

キャンパスを地域交流の場に。
地元のレモンで染め物体験

4月16日、呉キャンパスの生涯学習自然園で、レモンを使った染め物体験会を開催しました。

自然園ではこれまで、園長の神田博史教授(医療栄養学科)が講師となり、
ベニバナやシャクヤクなどの効用を説明する観察会を実施し、
参加した地域住民を楽しませてきました。

今回は集まった地域住民が染め物にチャレンジ。
染め物専門家の指導を受けながら、
広島の名産の一つ、レモンの枝と葉を活用した染料で、スカーフを染めました。

普段は剪定される枝と葉の搾り汁からつくった染料は一見、レモン色からほど遠い色ですが、
スカーフをつけると、徐々に淡いレモン色に染まっていきます。
染めた色を定着させるため、ミョウバンにつけて媒染(※)します。
この作業を繰り返すことでスカーフがしっかりと染まります。
参加者は、互いに色を比べながら自分の満足いく色に染まるまで作業を楽しんでいました。

スカーフを染料に繰り返しつけこむ

思い思いの色に染められたスカーフを乾燥

体験会終了後にはベニバナの種をまきました。
花が咲く6月中旬に花摘みや染め物体験を開催する予定です。
「自分がまいた種の成長を見ながら、花が咲いたら鑑賞を楽しみ、染め物にする。
継続してかかわることで地域住民に愛着を持ってもらい、大学を身近に感じてもらえれば」
と語る神田教授。地域と大学をつなぐ自然園の役割に期待を込めます。

※媒染・・・布などを染料につけて染める際、定着させるための工程

広報室