2016年05月09日

グローバルな視点をキャリア形成のヒントに
~NGOの取り組み知る講演会を開催~

4月27日、看護学部4年生対象の授業「キャリア開発」で、
特定非営利活動法人AMDA社会開発機構(以下AMDA)から講師を招き、
学生の国際的視野を広げることを目的に、講演会を開催しました。

AMDAは、開発途上国に対して地域の発展や生活の向上、
健康支援などさまざまな支援を行っている団体で、
その活動が評価され、日本国内で国連経済社会理事会の協議資格を持つ、
数少ないNGO(非政府組織)かつNPO(非営利組織)です。

講師の山上正道氏(国内事業部チーム長)は、
1995年に発生した阪神・淡路大震災を契機に日本でボランティアの気運が高まったことに触れ、
各国の状況に合わせたAMDAの支援活動を紹介。
保健・衛生に従事する現地スタッフを養成する教育や建物のインフラ整備、
時には住民による自治組織とタッグを組んで、地域が抱える課題解決に当たるなど、
国や地域によって異なるさまざまなニーズに対応する難しさや、やりがいなどについて語りました。

支援活動をスライドで紹介する山上氏

講演内容に耳を傾ける学生

山上氏は、
「開発途上国には多くの支援が必要。まずは受け身でも、関心を持つことから始めてみては」
と、学生にメッセージを送りました。

聴講した学生からは、
「被災した学校を再建したり、出産を控える母親が滞在できる施設を作ったり、
その地域や状況に必要なサポートをするために何をすべきなのかを知ることができた」
「持続的な支援には、住民の自立をサポートする視点が重要であることを学んだ」
などの声があり、海外ボランティアのあり方から患者やその家族に寄り添う看護師像を深めるヒントとなったようです。

広報室