2018年02月26日

教職課程を履修する学生が開発した教材を使って小学校で道徳の授業を実施

2月20日、本学臨床心理学科4年の小泉裕之さん、コミュニケーション心理学科4年の白井涼さん、山下知甫さんの3人が、海田町立海田小学校(安芸郡)の6年生を対象に、自分たちで開発した教材を使って道徳の授業を実施しました。

3人は昨年の2月に大学のイベントや講演会で、パラリンピック柔道日本代表の廣瀬順子選手(銅メダリスト)・悠選手、車椅子ダンサーの林美穂さん・安藤広二さんの話に感銘を受け、障がいを負い挫折しながらも力強く人生を歩む姿から得られる気づきや学びを多くの人に伝えたいと考えました。3人が教職課程を履修していたこともあり、彼らにインタビュー取材した内容を道徳の教材にまとめました。

安藤さん(右)と林さん(右から2番目)にインタビュー

完成した教材のテーマは「出会い」。主人公がさまざまな出会いを経験して変化していく気持ちを通して、子どもたちによりよく生きることについて考えてもらう内容としました。今回の授業では、障がいによっていじめを受けながらも、特別支援学校高等部の仲間や車椅子ダンスとの出会いをきっかけに、生きる喜びを知ったという安藤さんのインタビュー動画を使用。
彼の半生を時系列にしてターニングポイントを明示した板書も活用しながら、
「なぜ、車椅子ダンスをしようと思ったのだろう?」
「20年も続けていられるのは、どうして?」
など生徒に投げ掛けると、たくさんの反応が返ってきました。最後は、児童らに自分を変えた出会いについてワークシートに記入してもらいました。

板書を示し質問を投げかける白井さん(左)

教室を回り児童に声を掛ける小泉さん

小泉さんは、
「子どもたちに伝わりやすいようにテーマを絞って教材を開発し、指導案や板書計画を行う経験は、貴重な学びの機会となりました」
と活動を振り返りました。

3月13日には同小学校の5年生を対象に授業を行う予定です。

広報室