2019年06月20日

広国市民大学「数学のひろがり43 ~集合のかたち(1)」開催!

6月1日、第43回数学公開講座「集合のかたち(1)」を開講しました。参加者は高校生41人、学校の先生3人、社会人一般12人の56人でした。みなさんがとても熱心で、充実した講座になりました。

今回は、カントールの「直線と平面は1:1に対応する」という大定理をめぐって、位相空間論の初歩をお話しました。やや抽象的な話でしたが、直感と論理的思考にずれがある不思議さを感じてもらえたと思います。

参加者の感想です。

・前半は理解できましたが、後半になって理解が難しかったです。ですが、お話を聴くことはとても面白かったです。三角関数などを習って、もう一度この資料を読もうと思います。

・普段の生活では、あまり考える機会がないので、新鮮でした。直線と平面の違いといわれて、自分は平面には面積や角度があり、直線にはないと考えていたので、「離れている」「つながっている」の考え方は興味深かったです。

・講座の内容は難しかったですが、数学が数や計算だけでないことを知れて面白かったです。

・すべてを理解することはむずかしかったけれど、数の本質の一部は理解できました。数学への向き合い方、授業のうけかたが変わって、より深く理解しようと思いました。

・大学生のとき理解できなかったことが少しでも理解できています。自分の数学の世界が少しずつ広がっていくので、とてもうれしいです。アカデミックでとてもよかったです。

・今回の講座もとても興味深く聞きました。高校生にとっても数学の深さを実感できたと思いますし、授業のヒントもいただけるので、毎回楽しみにしています。KURE:BANのエッセイも楽しみにしています。

・境界が重要という話はNHKの”ブラタモリ”でも同じことを言っており興味深かった。

・数学のエレガントを少し感じる事が出来幸せな時間をありがとうございます。少しでもついて行ける様にしたいと存じます。

・直線と平面が同じとは!うーん、数学は奥が深く難しい。

最後に、公開講座の運営に協力した呉キャンパス学部事務室 程野早由利さんの感想です。

「この度もたくさんの方に参加していただくことができました。高校生から一般の方まで、皆様、とても熱心に講義を聞いておられました。本講座(数学のひろがりシリーズ)を続けて受講していただいている方も多く、学ぶことの‘楽しさ’が伝わってきました。次回の講座も、ぜひご参加いただきたいと思います!

次回の数学講座は7月27日「集合のかたち(2)」です。お楽しみに。

写真撮影:程野早由利(呉キャンパス学部事務室)
記事作成:西来路文朗(看護学部教授)