2020年01月30日

広国市民大学「数学のひろがり46 方程式の解の公式をめぐって」開催!

1月25日、広国市民大学「数学のひろがり46 方程式の解の公式をめぐって」を開催しました。高校生20名を含め35名の参加がありました。うなずいたり、笑ったり、熱心に聞いてくださって、とても楽しかったです。

今回は「なんとなくなんとなく」の弾き語りでスタートしました。間奏の語りで、「前半が数学史、後半が理論の説明」と歌い、曲に戻ります。タイミングもばっちりでした。温かい拍手をいただけました。

前半の数学史は、3次方程式の解の公式をめぐるタルターリアとカルダノの論争、5次以上の方程式に解の公式がないことを示したアーベルやガロワが見舞われた悲劇をお話ししました。後半のガロワ理論の紹介は、2次方程式と3次方程式の解の公式を証明しました。3次方程式の説明が簡単にならなかったのが、次回以降の課題ですね。

参加者のご感想をご覧ください。

【高校生・大学生】
・とてもわかりやすくて、前半は数学者の話を聞けてよかったです。後半は難しかったです。
・日頃学んでいる数学の歴史や人物などを知れて、とてもおもしろかったです。
・普段使っている方程式の解の公式に対する理解が深まりました。
・前から知ろうと思って調べなかった解の公式の証明が知れたのでよかったです。
・3次方程式の解の公式から一気に難しくなっていったので驚きました。昔の人達の発見は今の数学に大きく影響していると思いました。初めて知ることばかりでおもしろかったです。
・普段の生活の中では触れられない定理、理論について歴史から少し知ることができ、おもしろかったです。すべてを理解することはかないませんでしたが、数学について深められる、数学の雰囲気を知る機会となりました。
・数学者のエピソードと一緒に解の公式について学べておもしろかったです。大学の内容で難しくて後半はついていけなかったけど、今日初めて聞いた言葉について興味がわきました。
・まだ習っていないところだったので、難しかったです。習ったときにきちんと理解して、学者が言いたかったことを感じられたらいいなと思いました。伝記なども交えてお話して下さったので、とてもおもしろかったです。
・2次方程式や3次方程式の解の公式の説明がとてもわかりやすかった。でも3次方程式の最後の部分が完全には理解できなかったので、そこをもう少し勉強したい。

【学校の先生】
・ガロワ理論をわかりやすく解説していただきました。歴史の話も楽しく聞かせていただきました。高校の授業で紹介させていただければと存じます。
・数学史がとてもわかりやすかったです。数学と政治状況をリンクした中で数学者を考えることの大切さを知りました。

【社会人一般】
・歴史の中で日の目を見ない天才の苦しみを見ることでも数学や科学のロマンを感じることができました。
・今回の後半は予備知識なしに理解するには少し難しすぎました。方程式の解の公式については、なんとなく理解できました。

最後に準備や受付をご担当くださった看護学部事務室 程野早由利さんのご感想です。

「この度もたくさんの方に参加していただくことができました。ありがとうございます。高校生から一般の方まで、皆様、とても熱心に講義を聞いておられました。本講座(数学のひろがりシリーズ)を続けて受講していただいている方も多く、学ぶことの‘楽しさ’が伝わってきました。学生の時は解答を出すだけだった公式も、”なぜ・どうして・どうやって”といった考え方を知ることで面白さを感じることができました。来年度の講義も、ぜひご参加いただきたいと思います!」

【記事作成】西来路文朗(看護学科教授)
【写真撮影】程野早由利(看護学部事務室)