2012年06月08日

工学部にて公開講座「数学のひろがり」を開講しました!!

5月26日(土)、呉キャンパスにて、公開講座 第22回数学のひろがり、
「大学入試問題で語る数論の世界」が開催されました。講師の先生は、
岡山大学非常勤講師、岡山理科大学非常勤講師の清水健一先生です。
先頃、講談社ブルーバックスから、演題の著書も出版されています。

講演では、パスカルの三角形の魅力について、解説がありました。
パスカルの三角形は2項係数に関係して、高校数学でよく目にする題材です。
大学入試問題にもよく登場します。
講座では、実例を計算しながら、
パスカルの三角形に潜む様々な性質を発見していきました。
性質の背景に潜む整数論の紹介もありました。

参加者からも「いろいろな規則性のあることに驚いた」「証明に心ときめいた」
「ダビデの星の定理を発見した人はすごい」といった感想が寄せられました。
清水先生は、本を出版した際のエピソードにも触れられ、
「原稿やアイディアを手紙にして、積極的に出版社に送ったのがよかった。
学問なら、そんなにお金もかからない。
みなさんも、夢があれば、粘り強く行動して欲しい」と語ります。

パスカルの三角形を通じて、数学の研究や発表に触れたひとときでした。

次回の「数学のひろがり」は11月の予定です。みなさま、お楽しみに。

工学部住環境デザイン学科 西来路 文朗