2012年09月18日

『医療経営学科医療ビジネス学専攻設置記念シンポジウム』を開催しました!!

本学医療経営学科では、8月31日(金)18時より、
シンポジウムを広島キャンパスにて開催しました。
このシンポジウムは、
2013年4月にスタートする医療経営学科「医療ビジネス学専攻」の開設を記念して、
広く医療にかかわる方々を集め、
医療ビジネスのこれからの展望について議論することを目的として企画されました。

特に今回は、『医療ビジネスの現在と将来:医療ビジネスにおけるICTの活用』をテーマに、
木暮祐一先生(武蔵野学院大学)と貴田武美先生(富士通株式会社)の2名の先生をお招きし、ご講演を頂きました。

木暮先生はICTと医療への応用に関する研究者であり、
貴田先生は企業にて医療ビジネスを一貫して担当されてきた実務家です。
当日は、広島県内の医療機関、企業、行政機関など、
定員を超える122名の方々にご参加をいただきました。

当日はまず、木暮先生から『スマートデバイス時代の医療ビジネス革命』と題し、
医療・ヘルスケア分野でのスマートデバイスの利活用と今後の展望についてご講演いただきました。
タブレット端末とスマートフォンに代表される「スマートデバイス」の、
いわば“即座に通信できて持ち歩けるコンピュータ”という側面の重要性を指摘され、
スマートデバイスの医療現場における重要性や応用性がますます高まること、
そしてそこに様々なビジネスも広がることを、多様な事例を紹介しつつご講演されました。

続けて、貴田先生から『医療情報システムの動向と地域医療ネットワークのこれから』と題し、
医療情報システムと地域医療連携に対する現在の動向と展望について、
実際に医療ビジネスを展開している会社の立場から、ご講演をいただきました。
医療情報が1つの医療機関内だけにとどまるのではなく、
地域全体で共有化されることの社会的便益を強調されながら、
それを支える情報システムの現在と将来、
そしてタブレット端末などのモバイル環境の活用などについて、
富士通の様々な導入事例も紹介されながら講演されました。

その後、会場からの活発な質疑を頂戴し、有益な議論が展開されました。
スマートデバイスの持つセキュリティの問題、
電子カルテ等の情報システムの規格が標準化されていないことによるスイッチング・コストの問題、
医療情報の利活用に伴う現在の課題などが提示され、多くの議論と意見交換がされました。
活発な質疑応答を通じて、
多くの方々の医療ビジネスへの関心の高さを強く感じることができるシンポジウムになりました。
アンケートでも、多くの方々から大変満足したとの回答を頂きました。

 

この度は、ご多用にもかかわらず、多くの方々にご参加いただきましたこと、
重ねて厚く御礼申し上げます。
今回はICTの医療への利活用に関するテーマでしたが、
医療経営学科 医療ビジネス学専攻では今後も医療ビジネスにかかわる多様なテーマを選定し、
定期的にシンポジウムを開催する計画です。
皆様とともに医療をよりよくする取り組みを検討して参りますので、今後ともご協力のほどをお願い申し上げます。

医療経営学部 医療経営学科