2012年10月23日

「命を守る」危機管理の大切さ学ぶ-救急救命学専攻開設記念講演会

2012年10月13日(土)、本学東広島キャンパスの講堂で、
広島国際大学-救急救命学専攻2013年4月開設記念講演会-『「命を守る」ということ~救急救命のいま・そして未来~』
が開催されました。
会場はとても多くの来場者で埋めつくされ、皆さん熱心に耳を傾けていらっしゃいました。


↑ 当日はたくさんの方々にご来場いただきました。

第1部では毒物、化学・生物兵器の世界的権威である、
アンソニー・トゥー氏に「サリン事件の真実」という題目でご講演いただきました。
トゥー氏は1995年の地下鉄サリン事件の捜査に協力されていました。
その際の経験談は普段なかなか聞けないようなものばかりで、大変興味深かったです。
特に学生の世代は地下鉄サリン事件についての記憶が薄いので、新しい発見が多かったのではないでしょうか。
日本をはじめとする各国のテロ対策についても説明をしていただきました。
たくさんの写真や映像をまじえた解説はわかりやすく、
スケールが大きく徹底された訓練の様子に圧倒されました。

 
↑ 講演されるアンソニー・トゥー氏。            ↑ 写真は普段見ることのない貴重なものばかりでした。

第2部ではパネルディスカッション「地域防災及び災害復旧活動の現状と展望~東日本大震災の被災地での活動を踏まえて~」が行われました。
東広島市総務部次長兼危機管理課長の橋本明氏、東広島市消防局警防課長の剌田桂二氏、
東広島市消防団副団長の向井德三氏をパネリストとしてお招きし、お話いただきました。
東日本大震災での活動体験談では、
震災の恐ろしさや連携のとれた救急活動がより多くの命を助けるということを知ることができました。
また、自分の身は自分で守る。
その上でまわりの人を助けるという「自助、共助」の大切さも教えていただきました。
東広島市の津波情報や消防団についてのお話もあり、
東広島市はたくさんの人の協力で守られているのだなと実感しました。

 
↑ パネリストの皆様。                      ↑ 多様な視点から貴重なお話をいただきました。


↑ 本学の学生消防団員8名も登壇しました!

講演会に参加した臨床工学科2年の大場美果さんは
「トゥー先生の『サリン事件の真実』の講演を通して、
事件解決までの詳しい経緯、化学・生物兵器の危険性と対処法を知ることができました。
また、いつ起きてもおかしくないテロ行為に対する危機管理の重要性を改めて認識することができました。」
と話してくれました。

たくさんの貴重な講演を聴いて、学生たちの危機管理への関心は高まったのではないでしょうか。
もしものときに最善の行動選択をするための手助けになると思います。

学生広報スタッフ 臨床心理学科4年 藤野真行
学生広報スタッフ 診療放射線学科2年 太田雪乃