2012年11月29日

地球と生きる~『環境を考える講演会』開催~

11月20日(火)、東広島キャンパスの324教室で、
「環境を考える講演会」が開催されました。

講師として、NPO日本ビオトープ協会の主席ビオトープアドバイザーである梶岡 幹生先生と、
同協会のビオトープアドバイザーである葉名 康弘先生の2名がお越しくださいました。

まず葉名先生は、生物多様性「いのちのつながり、いのちのにぎわい」について、
お話してくださいました。
みな誰しも1人で生きてはいけないこと、
私たちが生きているのは食物連鎖の世界であり、
生物はお互い持ちつ持たれつの関係であることを、
実際の生物を例に取りながら分かりやすく解説いただきました。

そんな「いのちのつながり、いのちのにぎわい」を脅かす、
大量絶滅時代が到来していると、葉名先生は続けます。
今までの自然災害に端を発した大量絶滅とは異なり、
自分たち人間が引き起こしているもので、
始めるのも止めるのも自分次第であると教えてくださいました。


↑ 生物の多様性と現状を分かりやすく説明くださった葉名先生

次に梶岡先生は、環境破壊についてホタルを事例に話してくださいました。
ホタルは幼虫時代を水中で、さなぎ時代を土で、そして羽化し成虫になったら大気へと移り行く昆虫で、
汚い場所では生きていけない昆虫なのだそうです。
そのホタルが最近あまり見られなくなっている、と梶岡先生はおっしゃいます。
これは、ホタルが生きていく環境、つまり水、土、大気が汚染されているからではないか、
と進む環境破壊に警鐘を鳴らされていました。


↑ ホタルの話題を中心に環境破壊の現状を教えてくださった梶岡先生

講演会に参加した臨床工学科2年生の郷原茜さんにインタビューしてみました。
「大学のすぐそばの、人の手が加えられていない川で、
20~30匹のホタルを今年見ることができました。
これからもたくさんのホタルが飛んでくれることを楽しみにしています。」

人、植物、動物が共生、共存する難しさと大切さを教えてくれる講演会でした。
これを機にもっと、自分の周りの物事について、
思いを巡らせられたらと考えています。

学生広報スタッフ 臨床工学科2年 田原さゆり
(撮影)学生広報スタッフ 臨床工学科2年 岡谷麻由