2013年08月26日

街並みから戦前・戦後を振り返る~幟町さんぽ~

8月4日(日)、広島キャンパス1階幟町ギャラリー開設特別展示“炎える曼珠紗華”の出展者である岡部喜久雄さんと、
展示している作品の実際の場所を歩き、
現在の街並みを見ながら岡部さんが調査した原爆投下時の話を直接聞ける「幟町さんぽ」というイベントがありました。

出発前のあいさつで岡部さんが
「原爆ドームなどの建物が風化してしまうことは大変だが、
本当に大変なことは人の心が風化してしまうことだ。」
とおっしゃっていました。
当日、32度という猛暑日でしたが25人の方が参加されました。

・世界平和記念聖堂
・旧幟町小学校跡地(現:公園)
・旧NHK広島中央放送局(現:福屋食品館 駐車場)
・広島県縮景園

などの場所を戦前、戦後の話を聞きながら、参加者全員で巡りました。

 
↑ 世界平和記念聖堂                     ↑ 旧幟町小学校跡地 慰霊碑前

 
↑ 旧NHK広島中央放送局跡地                ↑ 広島県縮景園

広島キャンパスに戻った後、参加者の方にインタビューしました。

岡部さんは、
「これから生まれてくる子供たちは戦争を体験していないから、
こういうイベントを通して戦争のことを知り、それを次の世代へと受け継いでほしい」
とおっしゃっていました。

イベントに参加された中村さんは、
「このイベントには軽い気持ちで参加しました。深く考えてしまうとつらくなるから。」
と言葉とは裏腹に笑顔で答えていただきました。

小学校、中学校、高校と授業などで被爆のことを学んできましたが、
戦争を経験している方々と広島の町を巡ると、まだまだ知らないことばかりで、
原爆の日を前に、岡部さんの話を聞きながら当時を振り返るこのイベントは、
とても意味のあるもので貴重な体験になりました。


↑ 広島県縮景園にて

学生広報スタッフ 山本悟(医療経営学科1年)
学生広報スタッフ 伊藤彰紘(医療経営学科1年)