2014年06月19日

第28回 公開講座 数学のひろがり「多角数よもやま話」を開講しました。

6月7日(土)、呉キャンパスにて、
公開講座 数学のひろがり「多角数よもやま話」を開講しました。
多角数は、点を正多角形の形に並べたときに表れる数列で、
三角数は、1、3、6、10、…
四角数は、1、4、9、16、…となります。

講座は、ピタゴラスの時代の数学の解説から始まり、
多角数を用いて、等差数列の和公式や立法和の公式を証明しました。
そして、近代のオイラーの五角数定理等を紹介しました。

参加者の皆さんからは、次のような感想が寄せられました。

「図形が数の神秘性を表しているという考え方には、驚きを感じた。
古人は、実に素晴らしい考え方をしている。」

「図形が公式を産み出す力があるという説明を実感することができ感激し
た。図を使った工夫が興味深かった。」

「多角数は学生時代になかったので、とても興味深かった。」

そして、公開講座をサポートしてくださった事務室の青木さんの感想です。

「みなさん積極的に質問されたり、意見を言われていてとても驚きました。
数学初心者の私には難しい内容でしたが、講座内容について休憩時間にも
意見交換されている姿を拝見し、西来路先生と参加者の方々の
数学への思いが伝わってきました。」

今回は、ピタゴラス学派の数崇拝を表現することに力を入れました。
日頃の数学とは違う、古代ギリシアの数学や世界観に
触れることができたように思います。

 

住環境デザイン学科 教授 西来路 文朗