2015年01月21日

本学の薬学部生が幼稚園に訪問し手洗い教室を開催!!

1月19日(月)に、呉市内にある「せいれんじ幼稚園」にて、
薬学部生7名と、教員4名による手洗い教室を開催しました。

薬学部では、これまで小学校、中学校、老人クラブ等で
お薬教室等を開催し、地域とのつながりを大切に活動を続けてきました。
今回実施した手洗い教室は、就学前の園児を対象とし、
「正しい手洗習慣」を身につけ、インフルエンザやノロウイルス等の
感染を予防することを目的として開催しました。

冒頭、薬学部の胡田助教が、
「インフルエンザやノロウイルスを予防するには、
手洗い、うがい、マスクの着用が大切」と説明した後、
学生がインフルエンザやノロウイルスの症状について、
寸劇で分かりやすく実演し、続いて薬学部の三宅教授と胡田助教が、
紙芝居を用いて、ウイルスについて解説しました。

 
↑ 学生が寸劇を披露                     ↑ 教員が紙芝居を用いて解説

次に、グループに分かれて、園児に上手な手洗いを
身につけてもらうため、手に「ばい菌に見立てた蛍光塗料」をつけた後、
手を洗ってもらいました。
「ばい菌の見える機械」で、どこが洗えていないかをチェックし、
学生が手の洗い方のポイントを園児に優しく指導しました。

この方法は、実際の医療現場でも実践されている手洗い方法で、
蛍光塗料を手に塗り、ブラックライトを当てることで、
手をちゃんと洗っているか確認します。


↑ ばい菌に見立てた蛍光塗料を手に散布

 
↑ 学生が手の洗い方を指導                  ↑ ばい菌が付いているのをブラックライトを使い確認中

その後、学生が手の洗い方を園児の前で順を追って実演し、
学生達が自ら作詞した手洗いの歌を、流行している
「ようかい体操第1」のリズムに合わせた「てあらいたいそうだいいち」振付きで歌い、
園児に披露しました。
園児もその歌と振付に合わせて踊り、体を使って楽しく手の洗い方を学びました。

 
↑ 「てあらいたいそうだいいち」を幼稚園児に披露  ↑

そして最後に、マスクのつけ方を指導し、会を締めくくりました。

せいれんじ幼稚園の明田多嘉子園長は、
「胡田先生のお声かけで、初めてこのような手洗い教室を開催しました。
学生さんが園児たちにすごく親切に教えてくださり、
幼稚園の先生とは違う目線で、園児も新鮮だったと思います。
また、本園の職員も刺激となり、幼稚園全体で
教えていただいた『てあらいたいそう』を実施し、健康教育の基礎につなげていきたいです。」
と感想をいただきました。

本学の薬学部生で、4年次の柏木健宏さんは、
「園児から積極的に、手洗いについてわからないことを
質問してきてくれて、嬉しかったです。
薬剤師は大人の患者さんだけでなく、子どもの患者さんにも
接することがあるので、今回の経験を、
将来、薬剤師になった時に活かしていきたいです。」
と、今回の経験を踏まえた今後の抱負を語ってくれました。

今回、この手洗い教室を企画した胡田助教は、
「園児たちに手洗いの正しい知識を身につけてもらいたい、
というのはもちろんのこと、学生が普段接しない園児と接することで、
薬剤師として必要なコミュニケーション能力を養えると考え、開催しました。
学生達が計画や準備などを積極的に行い、実践することで、
園児たちや幼稚園の先生方に喜んでいただけて良かったです。
学生には、人との交流を大事にできる薬剤師になってほしいです。
今後、老人ホームや小学校を訪問し、本日のような活動を継続していきたいです。」
と、学生への期待を込めた感想をいただきました。

手洗い教室を通じて、園児の皆さんの健康と健やかな成長を応援するとともに、
本学の学生にとっても、地域に貢献する薬剤師の役割を体験し、
薬剤師の職能を理解する良い機会となりました。


↑皆で記念写真

入試センター 広報係