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本学の研究成果が米科学誌「PLoS ONE 9, e81941 (2014)」にて紹介!

2014年1月29日 掲載

本学薬学部の池田潔教授、大坪忠宗准教授と、静岡県立大学薬学部の鈴木隆教授、南彰助教、静岡県立総合病院との共同研究により開発した、大腸がんを高感度で可視化検出できる蛍光試薬(蛍光基質)の研究成果が米科学誌「PLoS ONE 9, e81941 (2014)」にて紹介され、日刊工業新聞(平成26年1月24日付)、静岡新聞(平成26年1月28日付)にて取り上げられました。

 

既存の人工酵素基質は、取り扱い容易で安価であるが精度・感度・定着性に劣るパラニトロフェノール誘導体、汎用性が高く組織染色可能であるが感度・精度に劣るインドキシル誘導体、汎用性が高くかつ比較的安価・高感度であるが組織染色が出来ないクマリン誘導体が知られており、いずれも多種多様な酵素用基質が市販されています。しかし、単体で組織染色可能でありながら、高精度・高感度な測定・検出を可能とするものはあまり知られていません。その中で、本学研究グループは、蛍光性のオンオフが可能であり、かつ蛍光組織染色が可能な蛍光基質の設計および合成を行いました。

 

がんや糖尿病などでは、糖鎖からシアル酸を遊離するシアリダーゼと呼ばれる酵素のうち、特定の酵素発現が異常に亢進することが知られています。開発した紫外線を当てるだけでシアリダーゼ活性を簡便に検出できる蛍光基質を用いて、マウス大腸がんモデルやヒト大腸がん摘出組織におけるがん部位を簡便に可視化することに成功しました。蛍光基質を加えて紫外線を当てるだけで摘出組織の大腸がんを簡便に検出できるため、転移したがんの検出等への利用が期待されます。