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10分でインフルエンザ感染判明~紫外線を当てるとインフルエンザウイルスに感染した細胞が光る試薬を共同研究で開発~

2014年5月12日掲載

本学薬学部の池田潔教授、大坪忠宗准教授が静岡県立大学、東京大学医科学研究所、動物衛生研究所、県環境衛生化学研究所、グリフィス大(オーストラリア)との共同研究により、紫外線を当てるとインフルエンザウイルスに感染した細胞が光る試薬を開発しました。この研究成果は、5月2日付の「サイエンティフィック・リポーツ」電子版に掲載され、朝日新聞DIGITALにて取り上げられました。

 

【2014年朝日新聞DIGITALから抜粋(参考)】

静岡)10分でインフルエンザ感染判明 県立大など開発

 

 紫外線を当てるとインフルエンザウイルスに感染した細胞が光る試薬を、県立大の鈴木隆教授や高橋忠伸講師らの研究チームが開発した。感染の有無や薬への耐性が10分程度で見分けられるという。2日付の英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」電子版に掲載された。

 インフルエンザのウイルスには、人間など宿主の細胞にくっつく時や、宿主の細胞の中で自分のコピーを増やして細胞の外に飛び散る時に働く酵素「シアリダーゼ」がある。研究チームはこの酵素に着目し、ウイルスが細胞に感染して、この酵素が働く時、紫外線に反応して光る試薬を作った。

 鈴木教授によると、感染の有無は抗体を加えるなどして確かめるが、ウイルスが死滅してしまうため、インフルエンザのA型、B型などの型の判別や薬への耐性には別途ウイルスの培養が必要となり、検査に数時間かかっていた。しかし、試薬を使えば、型は分からないものの10分程度でウイルスを検出し、同時に抗インフルエンザウイルス薬「リレンザ」などに耐性があるかも分かる。そのため、感染の拡大防止に素早く対応ができる可能性があるという。

 今回の試薬開発は、広島国際大学、東京大学医科学研究所、動物衛生研究所、県環境衛生化学研究所、豪・グリフィス大との共同研究だ。鈴木教授は「ヒト由来でも、動物由来でも感染の有無を判別できた。各地の研究所で感染の有無をいち早く調べたい時に役立つだろう」と話している。