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薬学科の長嶺憲太郎准教授が「The 2017 Albert Nelson Marquis Lifetime Achievement Award」に選出

2017年5月31日掲載

アメリカの出版社が、各分野で著名な人物の略歴などを掲載し発行する年鑑の紳士録『Marquis Who’s Who』選出による「The 2017 Albert Nelson Marquis Lifetime Achievement Award」に、薬学科の長嶺憲太郎准教授が選出されました。同賞は、紳士録に掲載された中から特に顕著な実績を上げている人物を毎年表彰するものです。

選出された長嶺准教授(研究室にて)

長嶺准教授は本学着任前の栄研化学株式会社時代、新たな遺伝子増幅法の開発に関わってきました。その結果生まれたのが、日本発の遺伝子増幅法として注目を集める「LAMP法」です。これは、標的の遺伝子に反応して特異的に増幅させるプライマー(DNAの合成・複製に必要な核酸の断片)を作製・設定することで、迅速、簡易、精確に実施することが可能となる方法です。これにより、従来では病原菌の検出に数日かかっていたものが、病原菌の遺伝子を増幅することにより、感染の有無を早期に診断し治療に繋げることができるようになりました。長嶺准教授は主に、反応時間を短縮することができるループプライマーについて研究していました。(図1、2)

LAMP法は多くの人を悩ませるインフルエンザや食中毒の診断キットとして広く利用されています。さらに近年、結核菌の遺伝子検査法がWHO(世界保健機関)に評価され、同法を用いた検査が国際的に推奨されています。

 

(上段)LAMP法の増幅原理(一部)を表した図
(下段)ループプライマー使用時の増幅原理を表した図

長嶺准教授はその後、2005年から本学薬学部に着任。教鞭を取る傍ら、より反応を促進するプライマーの開発や新たな標的遺伝子の探索など、研究を進めています。今注目しているのは、NASH(非アルコール性脂肪肝炎)の遺伝子診断です。NASHであることを特定するためには、肝臓に針を刺して細胞を取り出さなければならず、患者の身体に負担が掛かってしまいます。もし血液や唾液のような生体試料で診断できれば、患者の負担を激減させることができます。これらの生体試料を用いた遺伝子診断技術の開発を目指しています。

病気の早期発見は、患者にとって効率的な治療の選択肢を広げることになり、治癒率の向上にも繋がります。より良い医療の実現を目指して、長嶺准教授の研究は続きます。


広報室