学生短期海外研修
- オーストラリア・ビクトリア州 RMIT大学
- 保健医療学部 診療放射線学科
- 安實 友梨 さん
- 『ナノパーティクル放射線治療研究の研学』
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私はオーストラリア・ビクトリア州にある、Royal Melbourne Institute of Technology Uninersity(RMIT大学)のMedical
Science学部Medical Radiation学科にMoshi Geso教授のもと、20日間の短期海外研修を行ってきました。
大学の授業ではMRI、画像読影、放射線治療学、解剖学の講義を聴講させていただきました。クラスは22名の少人数
でありながら、さらに画像読影の講義では人数を分けて講義を行っていました。そのため、講義では多くの学生が先生から
の質疑に答え、さらにわからないことを質問でき、理解を深めていける講義でした。
また、RMIT大学にはリニアックでVirtual Simulationをできるものがあり、病院実習前に機械を動かし、仮想条件において
治療を体験することができます。この機械は被ばくの恐れもないため、学生が休み時間に使用することもでき、経済的かつ
有用な学習機材であると思います。
MRIの講義ではMelbourne大学の教授の講義も受けさせていただくことができました。座学においては日本に比べて、
パワーポイントを用いて行う講義が多く、学生は講義資料を大学のホームページからアクセスすることができるため、パソコン
やタブレット端末を用いている学生が多いことに違いを感じました。
大学内の研究所では、大学院生の方からPRESAGE作成の方法を教えていただくことができました。PRESAGEとは、三次元
線量分布を測ることのできる色素線量計です。このPRESAGEは光に弱く、作成にはいろいろな遮光を行っていることが分か
りました。
放射線治療の病院に訪れた際、驚いたのは病院がとても開放的だった事です。治療計画を行っている方々のデスクはコ
の字型になっていることや、ドアがある部屋も開けられたままだったからではないかと思います。そのため、職員の方々が働き
やすく、患者さん側からも隠れている場所が少ないので、安心感があるのではないかと感じました。
滞在中には、野生のカンガルーやコッカトゥと呼ばれる鳥を見ることができ、オーストラリアの大自然を体験できました。
この研修で私が一番大きく変わったのは、感謝の気持ちを持てたことです。一人での海外渡航は、不安なことばかりでした。
しかし、多く方々のサポート、Melbourneでの友人との出会いのおかげで、安全に研修が行えました。短期海外研修における
経験は、自身の学生生活をより良く変えるきっかけとなりました。
最終更新日:2014年11月14日