学生短期海外研修
- アメリカ・シアトル州 ACRS
- 心理科学部 臨床心理学科
- 末長 弘夢 さん
- 『シアトル研修を振り返って』
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アメリカでは心理学の研究が進んでいるとよく耳にするので、アメリカと日本のカウンセリングの方法や内
容などに違いがあるのかと思い、今回の研修を企画しました。結論から述べると、カウンセリング自体に違い
はなく、国民性の違いがカウンセリングに大きな影響を与えていると感じました。
アメリカの人の中には、日々の自己管理のためにカウンセリングを使用する方が多くいるそうです。それに対し日本人は、弱みを人に見せることを嫌ったり、人の目を気にしたりする傾向が強い人が多いです。
また、日本のカウンセリング施設は病院の中にあることが多いため、「カウンセリングを受ける人=病人」というイメージが強くなり、日本人はカウンセリングに対する抵抗が大きい傾向があります。もっと心の中に
ある不安などを相談しやすい環境作りと、もっと人々が訪れやすいカウンセリングの施設へと改善する必要が
あるのではないかと感じました。このような私の印象についてACRSのスタッフの方は、これは日本に限らず
アジア全体に言えることだとおっしゃっていました。
また、カウンセリングで用いられるスキルの中で、日常でも使える「アクティブリスニング」というものを教えていただきました。人間は人と会話するときに、25%~50%しか会話に集中してないことが明らかにされています。
アクティブリスニングはこれを100%に近づけるよう、会話以外に気を取られにくくするものです。
私も帰国してから会話をする時に心掛けているのですが、まだ完璧ではありません。ですが、これからの生活の中で友人や後輩との会話などで役立てられるよう、無意識にもアクティブリスニングをするくらい日々精進しよう
と思います。
最終更新日:2014年11月19日