広島国際大学 専門職大学院

心理科学研究科 実践臨床心理学専攻

Voice -生き方、学び方-

2013年度入学生 岩野 知佳さん 柔軟な視野で、人を見守り、支え、そばで寄り添うことができたら。

人を見守り、支えられる存在になりたい

臨床心理士を目指したきっかけは、中学生の頃にニュースを見て、虐待や自殺などの件数の多さに驚き、加害者も被害者も、この先、心の傷を抱えて生きていくことになると感じた時、誰かを支える存在になりたいと考えたことです。その後、福祉の分野に興味を持ち、精神科病院で4年間勤務をしましたが、目の前のケアだけでなく、問題の根本にアプローチできる仕事に就きたいと考え、想いを募らせていた臨床心理士を目指そうと決意しました。臨床心理士は、「人助けをしている」イメージがあったのですが、クライエントに会う度に、教えられることが多く、私自身の視野が広がり、成長を実感しています。

幅広い領域で活躍するプロから刺激をもらう

実践臨床心理学専攻での学びで実感することは、修了に必要な単位数50単位という多さです。大変ではありますが、その分、豊富な知識と経験が得られると実感しています。また、実習が医療、福祉、教育と広範囲に渡っており、それぞれの分野で活躍する臨床心理士の姿を現場で直接見れることが、大きな刺激になっています。まだまだ知識が足りないという自覚もあります。実践の中で経験を積むとともに、先生が授業や実習先で推薦された本は必ず読むようにしています。

今、何が必要なのか、
柔軟な視野で敏感に察知

私が目指す臨床心理士は、現場で今、何が必要なのかを敏感に察知でき、柔軟な視野でクライエントに寄り添っていける臨床心理士です。実習を通して、臨床心理士は人と人を繋ぐ役割を担う存在であることを感じました。人の行動を理解し、周りに伝えて配慮すべき点を共有することが使命だと思っています。

2013年度入学生 岩野 勇馬さん つながりを創り、クライアントのために動き、忘れてもらう心理サポーターになる。

つながりを創り出し、誰かの役に立ちたい

中学生の頃、1冊の本から、身近で当たり前のことが幸せで、その大事なことに気付いていないことを知ることができました。人のこころは、ふとした気付きで、新たな視野を持たせてくれます。こころについて、もっと知りたい、誰かの役に立ちたいという想いから、心理学に興味を持ち、こころの専門家である臨床心理士を目指すようになりました。臨床心理士は、クライアントを中心に、行政、専門機関をつなぐ接着剤の役割を果たします。クライアントにとって、丁度良い「つながり」を創り出せることにやりがいを感じています。

問題を解決できる専門家になるために必要なことを学ぶ

臨床心理士として、大切なことは、自分で行動することだと考えています。クライアントの悩みとその背景はさまざまです。気持ちを知り、悩みを解決するために、どのような手段があるのか。専門の講義に加え、医療、福祉、教育、産業という幅広い分野の実習を体験できたことで、知識・経験の大切さに改めて気付くことができ、自分自身ができる行動の選択肢を広げてくれました。現場経験が豊富な先生方が多く本当に助けとなりました。自分に足りないことをどのように補えばよいのかを具体的に助言してもらったことで、前に進めています。

クライアントに忘れてもらえるサポート役になりたい

将来、思い描いている臨床心理士像は、「あの人は、いつも自分のために行動している」と周囲から言われる臨床心理士です。その真実は、周りから自己中心に動いていると見られる程、クライアントを想い、行動している臨床心理士です。また、担当したクライアントには、私自身のことを忘れてもらいたい。あくまで、臨床心理士はサポート役で、悩みを解決したのは、クライアント本人の力です。クライアントにできる限りの力を尽くし、最後には忘れてもらえる存在でありたい。そのために、まだまだ勉強をしていかなければいけないと思っています。

2014年度入学生 真木 悠二さん 知識や技術だけでなく、人間性、感受性、倫理観も磨いて、社会に貢献できる臨床心理士を目指す。

「人のこころ」に関わる仕事に就きたい

元々、「人のこころ」に関心があり、心理学に関連のある職業に就きたいと考えていました。臨床心理士は、心理学のプロフェッショナルであり、自分がイメージする将来像に最も近かったので選びました。臨床心理士の魅力は、心理面のケアや社会復帰への支援に関わることで、心に悩みを抱える人が、自分自身を受け入れ、前向きになる過程を見届けることができる点です。人が豊かな生活を送るためのお手伝いをしたいという、自分が描いていた将来に合致しています。授業では、講義や事例検討会において、臨床のプロフェッショナルである先生方の考え方を積極的に聴き、心に留めるよう、日々努力しています。

臨床心理士養成に特化した数少ない大学院

実践臨床心理学専攻を選んだ理由は、臨床経験を多く積む事ができる、専門職大学院だからです。広島キャンパス内に設置された「心理臨床センター」には、さまざまな人々から多様な心理相談に応じることができる環境が整っており、現場に即した、実践的な教育を受けることができます。また、院生が担当できるケース数が、他の大学院に比べて多いのはとても大きな魅力であり、強みです。経験を積むことは、就職した後に活きてくると思います。大学院での日々の体験が、きっと将来の糧になると信じています。

目指す臨床心理士像へ

目指す臨床心理士像は、人の心に寄り添い、社会に貢献できる臨床心理士です。そのためにも、知識や技術だけでなく、自らの人間性、感受性、倫理観などの素養を、普段の生活の中でも培っていかなくてはならないと思っています。臨床心理士の資格を必ず取得し、心の悩みを持つ人々の役に立つことが今の目標です。

2014年度入学生 大森 夢果さん こころの力で人は元気になれる。人を支える専門家として、知識・経験を培い、安心を与えられる存在として。

こころは人の原動力。誰かのこころを支えたい。

高校3年生のとき、自身のこころの悩みから、体調を崩してしまいました。今、振り返ると、深く悩むことではなかったことが、その時の自分には大きな壁でした。こころに不安を持つと、行動が変わり、一歩を踏み出せなくなる。自身の経験からこころの敏感さに気付くとともに、こころの悩みで苦しんでいる方を支える仕事に就きたいを思うようになりました。元々、幅広く応用ができる心理学を大学で学びたいと考えていましたが、この経験によりさらに心理学へ興味を持ちました。

こころの専門家として豊富な経験が積める大学院

こころを支える専門家になるためには、支えるための知識と経験を修得しなければいけないと考えました。広島国際大学を進学先として選んだ一つの理由として、大学院があることも大きな魅力で、入学後、さらにその魅力を実感しました。第1に学部から教えてもらった先生から、専門的な授業を受けることができる安心感、第2に深い専門性と幅広い分野を少人数で学べ、豊富な実習で学びを実践で体験できることです。全国でも有数の心理相談件数を誇る心理臨床センターは、こころの専門家になるための、貴重な学びの場になっています

経験と知識を積み重ね、安心して相談してもらえる存在になる

将来は、1人のクライアントとしっかり向き合える臨床心理士になりたいと考えています。そのために、色々な困難につまずいた時でも、逃げずに向き合う忍耐力と知識・経験を培っていかなければなりません。臨床心理士のフィールドは、学校や病院、福祉の場など多岐に渡ります。クライアントの悩みを解決するためには、多くの専門職と渡り合い、協働するための土台作りが必要です。もっと色々な経験を積み、問題解決の糸口を探す、「引き出し」を増やしていきたいと思います。そして、クライアントにとって、安心して相談できる存在になりたいです。

カリキュラム・指導体制