薬学部進学を志すみなさんへ

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  • 薬学部進学を志すみなさんへ Vol.1 ―教授に聞く学部の実像 ―
薬剤師の役割が大きく変わっていきます。処方箋を受け取り、調剤をおこなうだけでなく人々の一番身近な医療者として、症状や健康上の心配ごとに耳を傾け、適切に薬のマネジメントをおこなう専門家に。また、医師のパートナーとして、安全で有効な薬物療法を提案する機会も増えていきますし、他の多くの専門家とチームを組んで、積極的に病気の予防や治療に関わっていきます。将来の薬剤師は、今までにも増して、人を理解し、人のために役立っていく「知」が求められるようになります。ここでは、本学薬学部の教授、3名の研究室を訪ね、大学生活や学びのことなど、薬学部を目指すみなさんに、役立つと思える情報をお伝えします。

人が好き。人の役に立ちたい。その気持ちが、始まりです。

薬学部では、これからの健康・医療を担う薬剤師を育てる教育を行っています。模擬患者さんを交えた中身の濃いコミュニケーション教育や薬学教育をリーディングしている海外大学との交流など、未来に活躍できる専門家を育成するためのプログラムを多く備えています。しかし、もし、「人と接するのは苦手」あるいは「ひとりでできる仕事がしたい」といった希望を持つ場合、大学進学後に、薬剤師への学びを進めていくには、ハードルが高いということも事実です。まずは、「医療の世界で、人のために役立ちたい」、「人のことを思いやれる自分でありたい」。そう心から思えることが、進学への第一歩。本学は、そう考えています。

学修の不安? 自分で補う。サポートプログラムがあります。

薬学というと、化学のイメージが強いようです。もちろん、化学の知識も重要ですが、薬学は、いのちを預かる「生命科学分野」。できれば、高校生のうちに、生物を学んでおくと、入学後の学びがスムーズになります。本学では、入学前のスクーリングや合宿をおこない、生物や数学、物理、化学などの基礎学力の確認や補習もおこなっています。今年は、入学前合宿に、74名が、参加。新学期からスタートする薬学教育に向けて、事前準備をおこないました。また、入学後も、毎週、3日間の補講をおこなっています。学びのステップをひとつひとつ確実に自分のものにしていく。そのためのサポートを惜しまないプログラムとなっています。補講への参加は、強制ではありません。入学後に、1年次から5,6名の学生にひとりの教員がつくチューター制を採用。年間6回、学生は、チューターと個別にミーティングをおこない、学修の状況を共有したり、心配事を一緒に解決したり。学修の進捗状況に応じて、チューターから補講への参加を提案され、自分自身の判断で受講をしています。

3年次への進学、そして、卒業時に多い留年。予防策で、減少しています。

新聞紙上や週刊誌で、高等教育機関での留年率に関するトピックスが取り上げられています。 薬学部でも、ひとのいのちを預かる高度な人材を育てるという責任を全うするために、過去、156名の入学者のうち、3年次に進めたのは、69%の108名だった年度がありました。多くは、2年次から3年次、6年次から卒業というステップでつまずく学生でした。こうした事態を受けて、教員は一丸となって全講義内容を見直し、講義方法を改善。さらに、学生とのコミュニケーションを深めながら、一人一人に合ったサポートを実施していくなどの取り組みをおこなっています。学生の未来のために、質の高い専門職を育てる。この基本的な考えのもと、教育に関する改善の手間を惜しまず、工夫を続けています。この結果、2013年度入学生は、入学者の82%がスムーズに進級。年を追って、あきらかに、留年率は下がり、つまずく学生が、減少。留年生0へ向けて、対応しています。

国家試験合格率、向上の理由。

2016年3月末、薬剤師国家試験の結果が発表されました。薬学部に2010年に入学した学生73名が受験。93.2%の68名が合格しました。本学の卒業生で、再度受験した人も合わせると、74.3%が合格し、薬剤師としての歩みを進めています。この結果は、3年連続して向上しています。 これらの背景には、すでにお話をした教育面でのサポートはもちろんですが、なにより、学生たちが、教員との信頼関係を維持し、主体的に学び、設定している教育プログラムを自身のものにしていったことが好転の理由です。好奇心を持ち続けて、辛抱強く学び続ける。その成果が、合格通知に結びついています。

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お話を伺った教授

  • 山中浩泰教授

    山中浩泰教授

    博士(学術)、薬剤師

  • 三宅勝志教授

    三宅勝志教授

    博士(薬学)、薬剤師

  • 赤木宏行教授

    赤木宏行教授

    医学博士、薬剤師

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