生薬漢方診療学教室が管理している広島国際大学薬草園で大棗(タイソウ)が沢山採れました。美味しく食べたいと思います。大棗は、薬学部の実習でも使われ、クロウメモドキ科のナツメの果実を乾燥したものです。桃・栗・杏・李・棗などの五果のひとつです。お菓子としても販売されています。

少し大棗について:大棗の性分には、5環性トリテルペン、ダンマラン型トリテルペンサポニン、vomifoliolの配糖体、ベンジルアルコールの配糖体などが含まれています。薬能は、胃腸の働きを良くする健胃作用、鎮静作用、半夏の副作用を軽減する作用、体内の水分を保持し、脱水症などを防止する作用などがあります。ポピュラーな生薬で葛根湯、桂枝湯、四君子湯、甘麦大棗湯など大変多くの漢方に含まれ、生姜、甘草との組み合わせで使われることがよくあります。