2016年2月20日、広島国際大学 薬学部 第12回卒後教育研修会を開催。

2016年2月20日、広島国際大学 薬学部 第12回卒後教育研修会を開催。

児玉先生 がん治療の最新情報を丁寧に解説中。2016年2月20日、呉キャンパスで薬学部主催の第12回卒後教育研修会を開催しました。

今回のテーマは、「がんと薬剤師」。本学客員教授(栃木県立がんセンター名誉所長)の児玉哲郎先生と広島大学病院薬剤部 副薬剤部長の佐伯康之先生が講演され、本学卒業生を含む地域の薬剤師ら、66名が熱心に耳を傾けました。

児玉先生には、我が国のがん対策から始まり、薬剤師に特に関係が深いがん薬物療法について紹介をいただき、がん治療の進歩について知見を深めることができました。特に最近のトピックスである分子標的治療薬について、遺伝子診断による個別化治療を組み合わせた極めて効果の高い治療方法について概説いただきました。さらに、本学で積極的に行っている専門職連携教育に関連したチーム医療におけるがん専門薬剤師の活躍を紹介いただきました。新たな目標を胸に抱いた薬剤師の先生も多かったのではないでしょうか。

佐伯先生 現役ならではの貴重な情報をご披露いただく。佐伯先生には、薬剤師としてどのようにがんと関わっていくことができるのか、現役の薬剤師として、とてもわかりやすく紹介していただきました。検診における広島県がん検診サポート薬剤師、治療における投与管理や抗がん剤使用時の悪心・嘔吐などの副作用の緩和、在宅支援など、実際に薬剤師として、現在どのような活躍ができるのか、そして今後どのように活躍の幅を広げることができるのか。現役の薬剤師のみならず、薬剤師を志す学生さんにも大変良い刺激となる内容でした。

本研修会は、卒業生・薬剤師の皆様だけではなく多くの学生さんも聴講していただきました。参加者は、一様に将来の活躍に胸を膨らませておりました。学外実務実習で佐伯先生に指導薬剤師として2か月半ご指導いただいた5年生の福島光博くんもその一人。講演後に次にようにお話ししてくれました。「学生では中々知ることができない内容でした。広島県の薬剤師が、がん治療でどのような活躍をしているのか、とてもよく理解することができました。特に、『専門、認定薬剤師の資格を取ることがゴールではなく、新たな舞台で活躍する場を得て、自己研さんの始まり』という佐伯先生のお言葉は、卒業後もさらなる勉学に励まなければ、とモチベーションも上がりました」。

活発な質疑応答が続きました。当日の会場風景。参加者は、みな真剣な眼差しで耳を傾けていました。

薬学部ではこれからも、卒業生・薬剤師・学生の皆様に生涯学習の機会を提供し続けていきます。