2019年11月13日(水)~16日(土)、全米144校ある薬学部でランキング1位のノースカロライナ大学薬学部から薬物療法・実験治療学部門 副所長 デニス ウイリアムズ先生を本学薬学部にご招待しました。

本学薬学部では、2009年度以降、ノースカロライナ大学において国際実務実習研修を実施し、毎年約6名の学生を派遣し先進的な薬学教育およびアメリカでの薬剤師の活動について学んできました。2014年には学術交流協定を交わしています。協定を交わしているのは、日本では本学のみでとても貴重なことです。ウイリアムズ先生は、実務教育と実務実習を長く指導され、2017年、2018年と連続して年間優秀教員に選ばれています。また、本校との学術交流の始めから一貫して研修をお世話して頂いています。今回、予てから切望していた先生の本学へのご招待が実現し、来学されました。堀副学長、宇根学部長による10年に及ぶ本校とノースカロライナ大学との関係に対する感謝と歓迎の挨拶から訪問はスタートしました。

歓迎レセプション集合写真

和やかに談笑する宇根学部長とウイリアムズ先生

11月14日(木)には、第19回広島国際大学薬学部卒後教育研修会において、「Evolution of Clinical Pharmacy in the United States : a brief history about how pharmacists’ roles have progressed over the last 50 years ~臨床薬剤師の役割変遷 米国での50年の歴史~」と題してご講演頂きました。薬剤師として活躍している本学卒業生だけでなく、遠くは北海道や九州からも多くの薬剤師の方にご参加頂き、当初の予想を超える数の参加者で立ち見が出る程でした。米国における臨床薬剤師の役割の発展・進化について、歴史から現状、今後の問題点について、エビデンスに基づき分かりやすく説明して頂きました。日本では、薬剤師に対する社会のニーズ、薬剤師業務が大きく変わろうとしています。そのような現状のなか、アメリカにおける薬剤師業務の変遷、現状を理解することは、薬剤師が医療で果たすべき役割について考える良い機会になったと思います。研修会の模様は本学薬学部facebookでも紹介しています。

熱心に説明されるウイリアムズ先生

卒後教育研修会風景

その後、広島をご案内し、帰路につかれました。

ウイリアムズ先生の言葉:
今回の講演では、医療分野における薬剤師が活躍できる領域の拡張と高度化への新時代を切り開いてきた米国薬学の進展における主要なマイルストン(画期的できごと)について考察しました。広島国際大学薬学部の学生は、常に好奇心を持ち続けてものごとに取り組もうという姿勢のある学生達です。10年を超える協働で積み上げた薬学分野発展のための国際交流プログラムを引き続き実施したい。I will remember this visit forever. Thanks!