リオデジャネイロ・パラリンピック特別講演会

2017年02月21日

2月19日に、本学東広島キャンパスの講堂で、「開学20周年記念イベント 広島国際大学 リオデジャネイロ・パラリンピック特別講演会」を開催しました。寒い中、ご来場頂いた皆様には、お礼を申し上げます。当日は、講演や本学の活動報告、車椅子ダンスの公演が行われました。

講演では、リオデジャネイロ・パラリンピックに出場された廣瀬順子さんと廣瀬悠さんご夫妻にお話頂きました。廣瀬順子さんは、一時期、本学に在籍しておられた方で、リオでは柔道で銅メダルを獲得されました。夫の廣瀬悠さんは、やはり柔道に出場され、今大会では初戦、敗者復活戦と敗れてしまいましたが、北京大会では5位と健闘された方です。初めに廣瀬順子さんが、病気になられたときの様子や、病気になることで気がつくことができたこと、一度は辞めていた柔道を再び始めた理由など、話をされました。何度も「しあわせ」という言葉が出てきたのが印象的でした。その後、ご夫婦で選手村の様子などを、面白おかしく紹介くださいました。

講演会は午後からでしたが、午前中に東広島市柔道連盟主催の小学生柔道教室が本学で開催され、廣瀬ご夫妻も、指導してくださいました。その際の様子は、中国新聞でも紹介頂きましたが、質問タイムでは、手を伸ばせば手が届くくらいの距離まで、廣瀬ご夫婦の近くに子ども達が集まり、「何年くらい柔道をしているのか」「どうしたら体幹が強くなるか」など次から次へと質問が相次ぎご夫婦が丁寧に答えておられました。

【柔道教室の様子】

次に、本学の義肢装具学専攻 月城教授が、パラリンピックにおける修理センターでの体験を紹介しました。また、同じく義肢装具学専攻の学生さん達が、中古義肢再生プロジェクトの活動報告をいたしました。日本で使われなくなった義肢を修理・再生して、必要としている国へ送るというプロジェクトで、昨年末に再生義肢の一部を海外へ送ったところまでを紹介してくれました。

最後に、大阪で活動している「ジェネシスオブエンターテイメント」による車椅子ダンスの公演がありました。健常者と一緒だったり、車椅子のペアだったりと、華麗なダンスを披露頂きました。途中、車椅子ダンサーお二人の車椅子ダンスとの出会いの話や、ダンサーのお一人である林さんの生い立ちビデオの放映もあり、ダンスの華麗さととともに、感動をもらいました。廣瀬ご夫妻によるご講演も含め、どんな状況でも、挑戦することの大切さを伝えて頂いたと思います。

本学は来年の開学20周年を前に、「ともにしあわせになる学び舎」という将来像を定め、様々な人々との交流と連携をキーワードとした改革を進め、キャンパス整備も計画しております。特に、本年から3年間は、開学20周年事業として展開していきますが、その皮切りとして素晴らしい講演会・公演となったと思います。廣瀬ご夫妻、ジェネシスオブエンターテイメント の皆様、また、活動報告をしてくれた義肢装具学専攻の皆さん、ありがとうございました。


【講演会・報告会・車いすダンスの様子】