海外大学との連携協定

2017年11月21日

11月18日に台湾の東部、花蓮市にある慈済科技大学の開学28周年式典に参加し、連携協定を締結しました。

当日の朝、学長先生の部屋を訪れると、尼さんが2人座っておられ、目に入った瞬間は、「あれ」と思いましたが、すぐに納得しました。というのも、慈済科技大学は、佛教系の慈善団体である慈済基金会によって設立されているからです。慈済基金会は世界中で活動をしておられ、日本でも2011年の東日本大震災の際に多大な支援を頂いたりしております。

式典は学生さんによる台湾伝統の牛を扱う様子を表現した、力強い太鼓で始まりました。その式典の後半で本学との連携協定調印式が執り行われました。私は学長や副学長として、いくつもの大学や自治体等と連携協定の調印に関わって参りましたが、このような多くの方の前での調印は初めてで、また、開学記念式典というおめでたい機会に調印式を設定頂いた事に感激しました。慈済科技大学では本学と同様に看護や診療放射線技術、医療事務管理などに携わる人材を育成されており、近くには慈済基金会が設立した病院や医学部を設置している慈済大学があることから、有意義な連携ができるものと確信しております。

具体的な連携について、今月中にも慈済科技大学から訪問団が来られ、打ち合わせをする予定だったのですが、残念ながら諸般の都合で来年の春に延期になりました。専門的にはまずは医療経営分野、それから診療放射線技術、看護分野での連携について交流や短期留学を進めて行くことになると思いますが、学生さんの課外活動での交流も行いたいと思います。

 

式典の当日は大学祭も開催されておりました。慈済科技大学の羅 文瑞学長先生はいつも笑顔を絶やさない方で、どこでも大人気です。慈済基金会の陳 認明副理事長も、すぐに学生さんに取り囲まれて、写真を取ったりしておられ、学生さん達が明るく元気なのが印象的でした。模擬店の前を通ると多くの学生さんが寄ってきて声をかけてくれましたが、私たちが中国語を理解できないとわかると、片言の日本語や英語で売り込んでこられます。学生さんたちの笑顔とトークに誘われて、フルーツを買ったり、ミニゲームに参加したりと、楽しい時間を過ごしました。一方で、カツラを作るために女子学生の長い髪を切る儀式があったり、施設の方が入居者の皆さんが作られたものを売っておられたり、肉類を使った物は売ってないなど、佛教系の医療分野の学科を持つ大学らしい面も見ることができました。私たちが大学祭を楽しむ姿を撮影してくれていた学生さんは、「日本語の勉強を初めて6ヶ月だけど、将来は日本で働きたい」と語ってくれました。交流が本格化したら是非本学へ来て欲しいと思います。

 

11月17日に広島を出て19日には帰ってくるという、忙しい訪問でしたが、非常に有意義な時間でした。台湾で、私達を迎えて下さった慈済科技大学、慈済基金会の皆様、ありがとうございました。