七夕

2016年07月07日

7月7日は七夕です。「たなばた」を辞書で引いてみると、「棚機」という字もでています。この「棚機」が、「七夕」を「たなばた」と読むようになった由来であるという説もあるようです。語源や由来を調べるというのは面白いですね。

本学の各キャンパスには短冊を飾るための竹が立ててあり、「国試に受かりたい」「単位が取れますように」「彼氏・彼女が欲しい」、本学の将来像を意識しているのか「しあわせになりたい」など、様々な願いが書かれた短冊が所狭しと並んでいます。短い中にもストーリーがある願いもあったり、読んでいるだけでも「しあわせ」な気分になれます。学生の皆さん、願いが叶うよう、頑張ってください。
  
ところで、七夕というと天の川ですが、私が子どもの頃は広島市の北部にある自宅からもよく見えていました。しかし、最近はどこにあるのかわからなくなりました。理由はいわゆる「光害」です。この光害について、イタリアや米国のチームが発表した、NASAの衛星などを利用した研究結果についての報道が、少し前にありました。それによると、世界的に見ると3人に1人は天の川を見ることができない状態です。日本では、ほぼ全人口が、夜空が自然な状態よりも8%以上明るい地域に住んでおり、70%の人が自分が住んでいる地域からは天の川を見ることができないとのことです。

七夕は旧暦では8月だそうです。そのためか、3大七夕まつりとしてあげられている仙台七夕まつりを始めとして、8月に七夕まつりを行う地方も多くあります。また、7月7日は日本の多くの地域では梅雨の最中ですので、晴れた夜空が得にくい時期でもあり、まつりを行うには、8月の方が良さそうです。今年の七夕は旧暦では8月9日とのことですので、空を見上げて天の川を探し、平和を願いながら織姫や彦星に思いを巡らすのは、一ヶ月待った方がいいかも知れません。

私は、子どもの頃から現在の自宅に住んでおりますが、夜空が綺麗でした。夏の夜には、窓をあけて空をずっと眺めて、あの光っているのは実はUFOでそのうち「スー」と動くのではないか、星と星の間に流星が流れると宇宙戦争をしているのではないか、など夢想したものです。8月中旬に夜空がきれいな地域に家族旅行に出かける予定なので、久しぶりに夜空を楽しんで来たいと思います。