大学見本市

2016年08月30日

8月25、26日に東京の国際展示場(ビッグサイト)で開催された「イノベーションジャパン2016 ~大学見本市&ビジネスマッチング~」に行ってきました。本学からも薬学部大坪 忠宗 准教授が「新規シアリダーゼ検出用蛍光組成物」をテーマに出展しました。広い会場に、500を超える大学で行われている研究や開発が紹介されており、活発に、大学関係者や企業の方と議論しておられました。

【左から南山研究支援センター長、焼廣、大坪准教授】

すぐ隣の会場では、「JSTフェア2016 ー科学技術による未来の産業創造展ー」が開催され、こちらでも様々な研究が紹介されていました。JSTは「国立研究開発法人科学技術振興機構」のことで、「イノベーションジャパン2016」も主催しており、多くの来場者が、両方のイベントを行き来していました。私も、両方を見て廻り、説明を聞いたり、議論をしました。「イノベーションジャパン2016」の「JST大学見本市ゾーン」では、「超スマート社会」「情報通信」「ライフサイエンス」「医療」「シニアライフ」など、さらにいくつかのゾーンに分けられていましたが、健康・医療・福祉の分野の研究がいろいろなゾーンで示されていました。以前「イノベーションジャパン」に行った時には、時間がなく、本学や大阪工業大学、摂南大学のブースを見て廻った程度ですので、何とも言えない所はありますが、少子高齢化を反映して、このような研究が増えているのではないかと思います。大学は、高等教育機関ですが、その機能として、教育・研究・社会貢献が挙げられています。大学らしい教育・社会貢献は、研究と切り離すことはできません。本学の教員も、限られた時間の中、研究を進めておられます。

【JSTフェア2016 ー科学技術による未来の産業創造展ー会場】

イノベーションやアイデアは、異質なもの同士の結びつきから生まれます。8月29日の日本経済新聞に、日本の大手企業で、オフィスで好きな席に座るフリーアドレス制を導入すると共に、机をジグザグに並べ社員の交流を促す、という記事が掲載されていました。様々な視点、意見の混ぜ合わせが斬新なアイデアを生むという考えに基づいているとのことです。さらに、起業家や女子高生を招いて、社員の発想を刺激するそうです。本学では学生が様々な人と交流することによる学びを推進しておりますが、教職員の方も、様々な機会を通して多様な方と交流し、さらなるイノベーションを目指して欲しいと思います。