よりよい「チーム医療」「チームケア」を目指して

2016年09月20日

広島国際大学の専門職連携教育はStep 1からStep 4まで、4つのステップで行われています。そのStep 3が9月14日から16日まで、Step 4が9月13日から16日まで行われました。

Step 3では、学生さんが3つのキャンパスのすべての学科を廻ります。その際に、学生さんが所属の学科で目指す職業について、体験も交えながら他学科の学生さんに説明します。最後に、学科を超えて構成されたグループで議論することで、多様な健康・医療・福祉専門職についての理解を深めようというもので、主として2・3年生が対象となります。学生さんにとって、他学科の施設や仕事を通して自分の専門分野を見つめ直すことにも繋がり、非常に刺激的な様です。これは一緒に廻っている教員にとっても同様で、他学科とのさらなる連携にもつながっています。

【Step 3演習の様子】

Step 4は、主として3・4年生が対象で、健康・医療・福祉分野の専門職を目指す学生が学科の枠を超えたグループを作って、患者さんやサービスの利用者の方のケアプランについて実践的に考える演習です。

以下は、今回の演習における10テーマのうちの2例です。

「虐待を受けていたあっくんの経緯」

「脳梗塞で在宅酸素療法を受けることになったAさんの事例」

今回のStep 4の演習では、学外実習があったり、卒業研究発表会を間近に控えているなど、日程の都合から参加できなかった学生さんがおられたのが残念です。例えば、「虐待を受けていたあっくんの経緯」のグループでは、看護師・保健師を目指す学生さんが参加していれば、もっと議論が深まっていたと思います。ただ、この演習では、どのようなケアを考えたか、というよりも、ケアを考える過程が重要です。その意味では、どのグループもしっかりと議論を進めていると感じました。

また、今回のStep 4の演習では、広島大学で医師を目指す学生さんも一人、一日だけですが参加してくれました。コミュニケーション能力が高く、医学的な知識もしっかりした、非常に優秀な学生さんです。本学の学生さんは彼から多くのことを学ぶことができたでしょう。彼も本学の学生さんとの議論を通して、学ぶところがあっただろうと推察しております。


【Step 4演習の様子】             

9月16日の午後には、Step 3、Step 4に参加した学生さん、教員の合同懇親会でした。出席したかったのですが、同じ時刻にあった別のイベントに参加したため、出席できなかったのが残念です。
今回のStep 3、Step 4の演習の成果は、10月1日の広国Dayで発表されます。Step 4の演習に関しては、3月にも同様の演習を計画しておりますので、これらの発表を見て、次回は一人でも多くの学生さんに参加して欲しいと思います。