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大学紹介

キャンパスボイス

11歳でペルーから日本へ
感じた「支える」力を胸に
心理学を学ぶ私ができること

心理科学部/臨床心理学科 4年
(現 心理学部/心理学科)

サンチェスネツミさん

サンチェスネツミさん

ダンスや言語、食などの文化に触れて多国籍の人たちが交流を深めた2月の「第14回国際交流フェスタinくれ」(呉市国際交流協会主催)で、ネツミさんはその流暢な日本語からスピーチの大役を任され、これまでの経験を参加者に語りました。

 

母国・ペルーから呉で働く父親のもとに家族全員で移り住むことが決まったのは、彼女が11歳のとき。最初のうちは言葉や文化の違いに戸惑いを覚えました。そんな彼女を支えたのは、周囲の友達や日本語教室の存在でした。ペルーの公用語・スペイン語しか話せなかった彼女のために、小学校の友達は辞書を片手にコミュニケーションを取ろうとしてくれました。日本に移住してすぐ通い始めた日本語教室は、彼女にとって居心地のいい場所でした。似た境遇の人々が集うこの教室では、自分の悩みや不安な気持ちも気軽に打ち明けることができたからです。高校2年生からは、恩返しの気持ちを込めてスタッフとして働いています。

 

もともとカウンセラーを目指していたこともあって進学した本学の臨床心理学科(現心理学科)では、実践的な授業でカウンセリングに必要な知識・技術を学んでいます。大学での学びと日本語教室のスタッフを両立する中で、自分だからこそできることを考えるようになったというネツミさん。かつての自分と同じように不安を抱える外国人たちを手助けできるように、大学で身に付けた心理学を活用して心に寄り添いながら、通訳を仕事にする道を模索しています。

 

夢への第一歩として受検した日本語検定では、日本人でも合格困難な1級に見事合格。見たこともない難解な漢字などに苦労しましたが、努力が結実しました。

 

「悩んだとき相談に乗ってくれたのは、大学の先生や友人。私はいつも、周りの人の優しい支えのおかげで努力できました」
そう語るネツミさんは、「支える」力の大きさを知っています。これからは自分が誰かを支える -強い思いで努力を続けます。

  不安や悩みを乗り越えてきた経験
    や将来の夢を語るネツミさん