2018年03月08日

~中学生も認知症の方を支えられる社会に~
「認知症サポーター養成講座」開催

2月23日、東広島市立黒瀬中学校で「認知症サポーター養成講座」を開催しました。これは本学および東広島市、黒瀬高校による連携事業「福祉分野における人材育成事業」の一環で、中学1年生約180人が受講しました。

第1部では、吉川眞教授(医療福祉学科)が「認知症を学び地域で支えよう」と題した講義を実施しました。認知症とは具体的にどのような症状なのか、支えていくためには何に留意したらよいのかなどを分かりやすく解説。
「認知症の人の言葉や態度に戸惑うこともあると思うが、本人が一番不安を抱えている。気持ちに寄り添い、どれだけ『傾聴』の姿勢で接することができるかが鍵」
とアドバイスを送りました。

第2部では、生徒が6~7人のグループに分かれて、グループワークを実施。地域の認知症サポーターや民生委員、吉川教授と学生も加わり、認知症との向き合い方を一緒に考えました。
「一緒に暮らす家族が認知症になったらどのように接する?」
「地域で病気や障がいに困っている人に対して、中学1年の自分に何ができる?」
などの問いに、“相手の話を否定せずにしっかり聞いてあげる”“敬老会を企画してもてなしたい”など、さまざまな意見が出ていました。

“物忘れ”を観点に「認知症」と「老化」の違いを解説

地域の方も一緒になって議論

同事業では今後も、住民全体で支え合う地域福祉の実現を目指した取り組みを実施していきます。

広報室