常翔学園 広島国際大学

課外教育プログラム
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地元で採れた野菜を販売して関前諸島・小大下島(こおげじま)の魅力を発信

医療福祉学科の学生による『しましまサロン』プロジェクトは、広島-愛媛間のちょうど中央あたり、瀬戸内海に浮かぶ3つの島・愛媛県今治市関前諸島で、2011年度から島民と交流しています。

 

中でも最も面積が小さく、島民が23人の小大下島(こおげじま)では、2014年度から毎年、島民と学生が対話を基に、巨木の根には自身のルーツや島の文化、葉には島民にとって大切な存在など、木に自分の人生の軌跡や思いを書き込み、人生を振り返る“Tree of Life”という活動を続けてきました。今年度は、島の魅力を島外に伝える新たな取り組みとして、島で作った野菜を大学祭で販売しました。

 

小大下島はかつて石灰石の採掘で栄えた島で、昔から石灰を天然の肥料として野菜を栽培してきました。島ならではのこの特色を生かそうと考えたのです。提案した当初、島民と学生は意見を衝突させ、活動が難航しました。農作業を手伝って、できた野菜を分けてもらおうと考えていた学生と、学生が一から土地を耕して畑にし、野菜作りを行うと認識していた島民との間のギャップが原因でした。そこで学生は自分たちの認識の甘さに気づき、一念発起。何年も放置されていた土地を借りて土を耕し、野菜作りを始めました。はじめは一人だった島民の協力者も学生の熱意に触れ、次第に増えていきました。

 

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島民の協力者とともに畑を耕し、野菜を栽培

 

授業のかたわら昨年の7月から月に1、2回程度、片道約2時間かけて通い、収穫できたのはトマトとピーマン、ナスの3種類。島民の好意でさらに数種類の野菜を分けてもらい、無事に大学祭で販売することができました。

 

メンバーの西森祐樹さん(3年)は、
「世代や環境の違いから、自分の思いを伝えることが難しかったですが、島民の方と正面からぶつかったおかげでより深く分かり合うことができたと思います。プロジェクトを託す後輩にも、諦めずに自分の気持ちを伝えてほしいです」
と自身の活動を振り返り、今後の活動に期待を寄せました。
今後も同プロジェクトは、島民との交流を深めます。

 

広報室

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