中国訪問

2018年04月06日

本学では、「ともにしあわせになる学び舎」の将来像の下、国際化ビジョンを作成し、海外の大学等との連携を強化しています。その一貫として、3月末に中国を訪問しました。到着してすぐに青島市にある日本の法人が経営しておられる老人ホームを訪問しました。この法人とは協力して、医療・福祉・介護分野で連携して何かできないか検討を進めています。ここ青島の老人ホームでは、最初にまとまったお金を預けると、月々の費用はその運用益でまかない、実質無料で入居できるというシステムを構築しておられ、成長している中国ならではと感心しました。ホームでは、ちょうど夕食が終わって入居しておられる皆さんが大きな声で歌っておられるところで、どの国でも皆で一緒に歌うというのはいいものだと思いました。

翌日は、早朝に青島市のホテルを出て、高速鉄道で威海市へ向かい、中国で広くビジネスを展開しておられる企業の本社を訪問いたしました。この企業は、様々な分野の専門職業人を育成する学校を運営されています。その学校では、一昨年から介護を担う専門職業人の育成も始めておられ、本学と一緒にできることがないか検討をしています。現地を見学して、その最終確認をするというのが今回の中国訪問の主目的です。

文書のやりとりだけではわかりにくい内容を確認し、これから検討していく内容については意向書を取り交わしました。本学の客員教授にも就任頂いており、日本滞在の経験も長い信頼のできる中国人の方に通訳をしてもらいました。具体的なことはこれからの協議ですが、お互いの発展につながっていけばと思います。

 

威海市を訪問した翌日に青島から日本に戻ったのですが、出発までに時間があったので青島市の旧市街を案内してもらいました。青島はドイツが街を整備したという歴史があり、日本でも有名な青島ビールもドイツ時代にルーツがあります。西洋風の赤い屋根、石造りの建物が並んでおり、小高い山から眺めるととても綺麗な町並みでした。また、教会前の広場や海岸などでは、結婚式の前撮りだと思いますが、白や赤、緑のウェディングドレスを着た女性と白や黒のスーツやタキシードを着た男性が、思い思いのポーズをとって写真を撮っていたのも印象的でした。

街を車で走るだけでも、日本との文化の違いを感じます。本学の学生さんには是非積極的に海外へ出かけて、多様な考え方を実感して視野を広げて欲しいと思います。