2018年06月20日

広国市民大学「数学のひろがり40 ~ウィルソンの定理」開催!

6月2日、第40回数学公開講座を開催しました。中学・高校生48名を含め、71名の参加があり、大盛況でした。

講座では、ウィルソンの定理(pを素数とするとき、pは(p-1)+1を割り切るという定理)を紹介しました。正5角形のような円周上の5つの点を結んでできる図形の数を数える幾何的なアプローチと、0、1、2、3、4の5つの数の加法と乗法を数独を解くように求める代数的なアプローチで、2通りに証明を説明しました。質問がたくさんあり、活発な議論ができました。みなさんが定規を使いながら丁寧に図形を描いている様子も印象的でした。

 

 

 

 

 

 

 

ご参加くださったみなさんの感想です。

・ウィルソンの定理を講座前にインターネットで調べたり、姉に聞いたりしたのですがよくわからず、今回わかりやすくご説明いただいて助かりました。友達や家族にも紹介しようと思います(中学生)。

・学校では教えてもらえないことばかりでとてもためになりました。先生の説明も分かりやすく、この授業の内容も図形や四則とまったく別のジャンルのことだけど最後には1つのことにつながっているということだったので、とてもびっくりしたし楽しかったです(高校生)。

・1つの定理にも様々な証明の仕方があることを知って数学の面白さを感じることができました(高校生)。

・有限の数の中で四則演算をすることが、とっても楽しかったです。n進法みたいでした(高校生)。

・学校で習っていることが講座の中にあり、「普段の学習がこんなところにつながるのか!」と驚きました。とても楽しかったです(高校生)。

・5という具体的な数から一般化されていて分かりやすかったです(高校生)。

・新しい記号が出てきたりして難しかったです(高校生)。

・学校の授業のようなきっちりかっちりした数学ではなく、取りくみやすく、ゲーム感覚の内容で解いていておもしろかったです(大学生)。

・視点を変え、図や表を自分で書いて考えることで、思っていたよりもよく理解することができました。ウィルソンの定理は、今回の公開講座で初めて知りましたが全く難しさを感じませんでした(社会人)。

・ウィルソンの定理を題材に数論の奥深さを生徒も感じられたのではないでしょうか。高校での授業とはまた違った角度で数学をみることができたと思いました。また私達の今後の授業の参考になる考え方もあり、今後に使ってみようと思います(学校の先生)。

最後に、公開講座の運営に協力した呉キャンパス学部事務室、程野早由利さんの感想です。

「この度もたくさんの方に参加していただくことができました。中学生、高校生から一般の方まで皆様、熱心に講義を聞き、様々な”問い”に楽しんで取り組まれていました。私の母校の高校生も参加しており、数学に対する熱意が伝わってきました!」

次回の数学講座は11月17日の予定です。みなさん、お楽しみに。

写真撮影:程野早由利(呉キャンパス学部事務室)
記事作成:西来路文朗(看護学部教授)