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学部

診療放射線学科

診療放射線学科と受験生

第1章 診療放射線学科

診療放射線学科はどういう学科なの

診療放射線学科に入学する学生はどういう人が望ましいの

診療放射線学科の教育目標はどうなの

 

第2章 診療放射線学科での学生教育

教育概要

カリキュラムの編成方針

■専門基礎科目

■専門科目

 

第3章 診療放射線学科の医療機器

 

第4章 大学内での臨床実習

■一般X線撮影法の実習

■乳房撮影法の実習

■MRI検査法の実習

■CT検査法の実習

■上部消化管検査法の実習

■核医学検査法の実習

■放射線治療の実習

■治療計画の実習

 

第5章 学生生活で心掛けること

1年次生〜3年次生の心掛け

4年次生の心掛け

 

第6章 診療放射線技師国家試験の合格率

 

第7章 第1種•第2種放射線取扱主任者試験等の合格者数

 

第8章 診療放射線学科の就職率

 

第9章 診療放射線学科の教員



第1章 診療放射線学科

 
診療放射線学科はどういう学科なの
広島国際大学保健医療学部診療放射線学科は、放射線診療分野のスペシャリストである診療放射線技師を養成する学科です。診療放射線技師になるためには、学校教育法の規定に基づき大学等の養成校で一般共通教育、基礎教育、専門教育を受け、かつ一定以上の単位を修得し、厚生労働省が行う国家試験に合格しなければなりません。そのためには、大学で講義、演習、実験、学内臨床実習、そして関連病院での臨床実習を受け、科目の単位を習得しなくてはいけません。大学4年間で勉学に一生懸命励んだ者のみが卒業研究に着手でき、卒業を迎えることができます。当然ながら、就職と国家試験への合格も勝ち取ることができます。もちろん、大学生活では、医療人としての必要な心と体の育成のために運動部の活動や文化部での活動も必要です。

 本学科の優れた特徴は次のとおりです。

1.優れた教授陣等によって最先端医療に対応できる診療放射線技師を育成します。

2.医療人として必要な専門知識と高度技術を習得します。

3.学内で総合病院レベルの充実した診療放射線機器を用いて実験・実習を行います。

4.学外の関連病院において患者に接する臨床実習を行い、診療放射線技師に必要な臨床知識と技能を習得します。

5.高い診療放射線技師国家試験の合格率がもたらされるように特別な教育対応を行います。

6.病院等で有用な第1種放射線取扱主任者資格などの国家資格を取得するよう配慮します。

6.病院や企業などに対して高い就職率を獲得するよう支援します

7.親切、丁寧な学生相談を行い、学生がもつ問題の解決を図ります。

8.希望する学生には大学院博士前期課程および博士後期課程への道を進めています。

9.その他

診療放射線学科に入学する学生はどういう人が望ましいの
診療放射線技師は、病む人の命をあずかる医療人です。医療機器相手の仕事ではありません。高度な医療機器を用いて患者の画像検査やがんの放射線治療などの 役割を担います。そのため、人のために献身的に尽くせる人、向上心がある人、責任感がある人が診療放射線技師に適しています。また、大学では、医療・医学 に関する知識だけでなく、生命倫理を重んじた教育も行われます。したがって、これらの教育に基づき医療技術者として先端医療に対応できる教養、基礎力、実 践力、応用力をバランスよく学べ、かつ人間性の豊かな学生の入学を歓迎しています。特に、チーム医療が行われる医療現場では、医師や看護師などの医療従事 者と協調性をもって患者のために診療を行わなければならず、乳児から高齢化社会までを支える高度な診断、治療技術にも対応でき、心豊かな人間性をもつ人材 が望ましいといえます。

診療放射線学科の教育目標はどうなの
病院では、わが国の放射線診療を担う優秀な診療放射線技師を求めています。診療放射線技師のスペシャリストの育成は、大学に入学したときから始まります。 教育目的は、基礎医学の知識、放射線の特性や最先端の診療放射線機器の原理を理解して、患者診療に活かせる医療技術を習得させます。

第2章 診療放射線学科での学生教育

教育概要

現在、飛躍的な発展を遂げている医療技術の中で、特に放射線を利用する診療分野についてその基本原理を学び、今後、さらに高度化していく専門的な医療技術に対応できる知識と技能を習得していきます。同時に、医療人の原点である人間性を尊重し、豊かな心をもつ医療技術者として病院で必要とされる広汎な基礎的教養も身につけることも重視しています。教育方法は、次のとおりです。

1. 知的教育(大学内での講義)

     座学による知識伝授を中心とした教育です。

2. 技術教育(大学内での実験・実習・演習)

     大学での実験・演習による教育です。

3. 人格教育(臨床施設での実習)

     臨床実習で学ぶ医療人として高い使命感と倫理観を持つ教育です。

 


カリキュラムの編成方針

カリキュラムは文部科学省・厚生労働省の両省の指定規則に沿う形で体系的に編成されています。最先端の診断・治療機器の基礎原理を学び、それを医療人として臨床の現場で使いこなせる実践的な技術の習得を重視したカリキュラム編成となっています。特に、次世代のチーム医療に貢献できる診療放射線分野のスペシャリストの育成を心掛けています。そのために大学4年間で習得しなければならない講義・実験・演習・実習は非常に広範囲にわたり、また高度な内容も含んでいます。 

 まず、1年次には、一般教養科目とともに専門科目の理解に必要な専門基礎科目を徹底的に教育します(図1~7)。特に、チーム医療を重視した医療専門職連携教育は本大学の特色の一つです。それを受けて2年次には、専門科目の講義・実験・実習を主とする教育を行っています。3年次では、専門科目の講義に加えて最先端医療機器を用いた学内臨床実習で、臨床現場に役に立つ基礎技術を習得します。4年次前期には、総合病院等での学外臨床実習と平行して毎月1回の診療放射線技師国家試験の模擬実力試験を実施し、後期の卒業研究および卒業研究試験(卒業判定)へとつながるように考慮しています(図8~10)。


図1.入学時のオリエンテーション
■ 専門基礎科目

 この分野は、放射線を利用する医療技術についての専門的かつ基礎的な知識と技能を修得することを目指しています。チュートリアルは少人数制の教育を取り入れ、学生と教員がひざを交えて様々なテーマについて文献輪読、討論などを行います。人体の構造と機能および疾病の成り立ちの科目として、1年次前期において人体構造学、人体生理機能学を学んだ後に、臨床生化学、病理学、公衆衛生学および医学医療総論(生命倫理を含む)へと進みます。演習・実習科目(人体構造学、人体生理機能学)および放射線薬品学、臨床医学総論は2年次以降に配当しています。

 保健医療福祉における理工学的基礎並びに放射線の科学および技術の科目として、1年次に本学科の基礎となる基礎数学・演習、基礎物理学・演習、放射線物理学I、電気電子工学Iを学びます。さらに、2年次以降にその応用科目(電気電子工学実験、電気電子工学II、放射線生物学、放射線計測学、放射化学、放射線物理学II、放射線物理学演習II、および医療統計学)とその関連の演習・実験科目を習得します。3年次に、画像解剖学、放射線化学実験、放射線計測学実験を配当しています。

■ 専門科目
この分野は、診療放射線技師として臨床現場で必要な専門的な医学知識と技能の修得を目的としています。診断画像技術学、核医学検査技術学、放射線治療技術学、医用画像情報学、放射線安全管理学、臨床実習、技術学総合・関連分野の7つの系と卒業研究で構成しています。

(1)診断画像技術学

X線撮影技術学I・II、医用画像学概論、診療画像機器学I・II、断層検査技術学、画像診断学、医用磁気共鳴学をはじめとして、全部で11科目を配当しています。2年次において診療画像機器の原理とその応用技術、およびX線撮影技術Iなど放射線画像に関連した基礎およびその応用を習得します。3年次には、X線撮影技術学II、断層検査技術学、画像診断学、医用磁気共鳴学の4教科を割り当てています。4年次以降には、診療のための専門的画像処理技術が身につくような演習科目(断層検査技術学演習、医用磁気共鳴学演習)や放射線機器安全管理学を学びます。

(2)核医学検査技術学

核医学技術学、核医学、核医学機器学など4科目を3年次に修得し、4年次に核医学技術学演習を配当しています。さまざまな放射性核種を診断に利用する核医学検査の基礎とその応用技術について学べるように

配慮されています。

(3) 放射線治療技術学

放射線治療技術学I・II、放射線腫瘍学、放射線治療機器学、放射線治療管理学の5科目を3年次以降に割り当てています。がん放射線治療の基礎とその応用技術について習得すると同時に、最新の専門的知識と技術を学べるように配慮しています。

(4) 医用画像情報学

医用画像工学I・II、画像処理工学I・II、放射線写真学、医用画像情報システム論など9教科を2年次以降に割り当てています。画像工学の原理と実践的技術を身につけるため、画像工学実験・演習などの実験・演習を通して診療のための専門的画像処理技術を系統的に学べるように配慮しています。

(5)放射線安全管理学

放射線医療に携わる者にとって不可欠かつ実用的な放射線管理学、放射線保健管理学、放射線関係法規を2年次前期に学びます。放射線管理学実験を3年次に配当し、実践的応用力や放射線安全の確保が身につくように考慮しています。

(6)臨床実習

臨床実習I(学内の診療放射線機器を用いる実習)を3年次後期で行ない、この実習Iで所定の専修科目の単位取得者だけが、4年次の臨床実習IIを履修することになります。臨床実習IIは、関連病院の施設を使用して診療放射線技師や医師のもとに患者診療に対応した専門的な診療放射線技術を習得していきます。

(7)技術学総合・関連分野

この分野には、放射線診療に特定されない、より広汎な医療技術者としての知識を広げる科目を割り当てています。2年次に、臨床現場で不可欠な医療英語を学び、3年次には、リスクマネジメント、救急医療など3教科を習得します。4年次には、放射線評価演習など3教科の演習や特別講義を配当しています。

(8)卒業研究

 以上の諸科目の中から、所定の単位を修得した診療放射線学科の学生が、その最終年度において卒業するにあたり総決算として行なうのが卒業研究です。特定のテーマを選び、それについて担当教員の指導のもとに研究を行い、結果を卒業論文としてまとめ、発表会において公表します。卒業研究の中に総合演習があり、国家試験に合格するレベルか否かを判定する卒業研究試験が4年次後期に実施されます。

表1に教育手順と卒業に必要な単位数を示します。

第3章 診療放射線学科の医療機器

広島国際大学には、学生教育に必要な医療機器が豊富に整備されています。診療放射線学科においても、同様に、学内臨床実習用の診療放射線機器と附属機器が導入され、他の大学に見られないほど充実しています。一例を上げれば、一般X線撮影装置、デジタルX線テレビ、デジタル乳房撮影装置、移動形X線装置、歯科用X線装置、スパイラルCT装置、常伝導MRI装置、核医学検査装置、放射線治療装置、治療計画装置、CRシステム、超音波検査装置、模擬人体(ファントム)、各種放射線測定器などです(図11~22)。

第4章 大学内での臨床実習

医療職種は患者の命をあずかる職種ですから教育に臨床実習が必ず課せられます。診療放射線技師も同じであり、3年次の大学内で行う臨床実習Iと4年次に行う関連病院での臨床実習IIがあります。両方の臨床実習は医療人を育成するために不可欠であり、実習レポートの提出と実習後に最終試験が行われます。臨床実習Iは、少人数のグループごとに臨床実習IIの学外実習に対処できるように長時間にわたり行います。3年次の臨床実習Iの様子を次に示します(図23~44)。

■一般X線撮影法の実習

■乳房撮影法の実習

■MRI検査法の実習

■CT検査法の実習

■上部消化管検査法の実習

■核医学検査法の実習

■放射線治療の実習

■治療計画の実習

第5章 学生生活で心掛けること

広島国際大学保健医療学部診療放射線学科では、入学して各年次の単位を取得し、卒業論文着手試験合格、卒業、国家試験合格、就職と一連の過程を辿って社会人に巣立っていくためには、学業に励むことは当然なことですが、次のことを遵守しなければその目的を達成することが困難になります。

■1年次生〜3年次生の心掛け

  • ・自立の道を見つけてください。
  • ・規則正しい学生生活を心がけてください。
  • ・多くの友人を作り、学生時代の良い思い出を作ってください。
  • ・本を読み、多くの知識を習得してください。
  • ・無駄な金銭を浪費しないようにしてください。
  • ・健康管理を行ってください。
  • ・さまざまな事故や事件に遭わないように注意してください。
  • ・授業をうけるために教科シラバスをよく読んでください。
  • ・教員や大学が知らせる掲示板をよく見てください。
  • ・毎回授業には遅刻せず、出席してください。
  • ・授業では寝ないようにしてください。
  • ・教員の言われたことをノート書き留めください。
  • ・授業を効果的にするため、教科書や配布プリントの予習、復習を行ってください。
  • ・自分が選択した教科の単位は確実に取得してください。
  • ・学業成績通知書は必ず保護者に見せ、情報共有を行ってください。
  • ・問題が発生した場合には、ゼミ教員に相談してください。
  • ・人間として礼儀を重んじ、挨拶をするよう心掛けてください。
  • ・自分で考える力を養ってください。
  • ・自己の管理能力を身につけるように努力してください。
  • ・就職か、または大学院への就職か進路を早めに決めてください。
  • ・大学規則を遵守して違反しないようにしてください。

■4年次生の心掛け

上記の内容に次のことが加わります。

・ 臨床実習は欠席しないようにしてください。また、病院の臨床実習指導者の指示にしたがってください。

・ 朝早く(8:40分までに)からゼミ室に来て、国家試験対策の勉強を行ってください。

・ 実力試験を毎月行いますが、過去の実力試験問題の見直しを必ず行ってください。

・ 実力試験の結果は、必ず保護者に見せ、情報共有を行ってください。

・ 早めに国家試験対策の勉強を開始してください。

・ 「国家試験過去問題集」の5年分を7月までに1回は終わらせ、12月までに10年分を少なくとも3回は終わらせるように努力してください。

・ 国家試験対策の講義は必ず受講してください。

・ 分からない実力試験問題は必ず教員に質問し、理解するように努めてください。

・ 臨床実習中は、実習レポート作成後にも国家試験対策の勉強を行うように努力してください。

・ 臨床実習で学んだことが国家試験に出題されますので、臨床実習は真剣に取り組んでください。

・ 臨床実習が終われば、気が緩むことがありますので気を引き締めて勉強を続けてください。

・ 就職活動は積極的に行ってください。

・ 国家試験へのキーポイントは、勉強する、気を抜かない、本気を早めに出すことです。

第6章 診療放射線技師国家試験の合格率

国家試験の合格率を表2に示します。国家試験は14科目について行われ、平均点が60点以上の者が合格とされます。ただし、2科目が0点であれば、平均点が60点以上あっても不合格となります。

第7章 第1種•第2種放射線取扱主任者試験等の合格者数

広島国際大学保健医療学部診療放射線学科の第1種及び第2種の放射線取扱主任者試験の合格者数を表3、4に示します。

第8章 診療放射線学科の就職率

診療放射線学科の診療放射線学科の就職率を下記に示します。学生1人あたり6倍の募集であり、卒業生で国家試験に合格していれば、全員就職できますので心配はいりません(表5)。

第9章  診療放射線学科の教員

広島国際大学保健医療学部診療放射線学科の教員を表6に示す。

学科ウェブサイト

保健医療学部診療放射線学科ウェブサイト
診療放射線学科が運営する独自サイトです。
充実した施設・設備や、過去数年間に渡る診療放射線技師国家試験合格率の掲載など、より詳細な内容をごらんいただけます。

最終更新日:2013年8月19日