チーム医療に強い人材を育成する医療系総合大学

学部

第1回2012.8.6更新

体験から、学ぶ。ボランティア活動の実際。
子ども支援と災害被災者支援

本学科の学生たちは、大学の講義や演習、実習の他に、地域での活動にも積極的に参加しています。人とのかかわりの中で、福祉を実践する技術や力を身に着けていきます。学生が中心になって行っている二つのボランティア活動の事例をご紹介します。

眞砂 照美 教授

医療福祉学部 医療福祉学科

子どもの居場所づくり活動への支援

子どもの居場所づくりとは、NPO法人陽だまりが春休み、夏休み、秋休みなどの長期休暇時に、小学生の子どもを対象に、居場所をつくり、誰かに見守られる安心感のある場の提供をしているものです。広島県のゆめ基金助成事業にも選ばれています。活動の企画段階から学生も加わり、スタッフと一緒になって午前中の学習支援や午後の活動についてプランを練ります。昨年度は、「水族館を作ろう!」「フラダンスに挑戦!」「いちご大福づくり」などの活動を行いました。(写真①)一緒に遊んだ後は、大学生のお姉さんやお兄さんに参加した子ども達からかわいいお手紙が届いたりもします。今年はオリンピックに関係した活動を計画しているようで楽しみです。

どんな出来上がりになるのかな?

災害被災者支援ボランティア

昨年3月に起こった東北大震災で未曾有の被害を受けられた岩手県陸前高田市へ、9月に学生と教員がボランティアとして現地に滞在しながら支援を行いました。(写真②)学生は理論で習った利用者の生活者としての視点からソーシャルワーク支援を考えることの重要性を肌で学びました。その日その日の利用者の方々の希望に応じて、「草刈り」や「工場の機械のさび落とし」「長靴の洗浄」「防塵マスクの受け渡し」など日ごろの福祉の授業では体験することのないニーズ対応型の支援活動をさせていただきました。福祉の支援では、何よりも利用者の方の生活や文化を大切にしながらかかわっていくことが重要です。仮設住宅で行われる「お茶っこ飲みサロン」活動では、住民の方々への足湯の提供やレクレーション活動を一緒に行いながら、被災時のお話をうかがわせていただきました。相談援助の際の 傾聴の意味や姿勢を理解する体験にもなりました。

今日の活動場所はどこかな?ボランティアセンターの前で出番を待ちます。

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