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第11回2015.03.02更新

友達・家族とのコミュニケーション

 福祉の現場で大事なキーワードの一つは、「コミュニケーション」です。なぜ大事なのかというと、児童、障がい者、高齢者等と、ことば・文字・身振りなどによって、感情・情報などを交換することは、医療福祉学部の在学生及び卒業生にとって、とても大事な使命の一つだからです。学生たちには、「福祉の現場でも家族の間でも、コミュニケーションを心がけて」と説いています。

 私自身、日ごろのコミュニケーションを大事にしています。1991年の来日以来、約24年間日本で生活しています。家族や友人とはもちろん、スポーツおよび地元のコミュニティ活動を通してのコミュニケーションは、国際交流にもつながります。来日以来、継続して社会人卓球クラブに所属し、高齢者や児童への指導役としても活動しています。また、地元町内会の役員として、イベント、地域活動などへも積極的に参加しています。

 そして、ドイツの家族、友人たちとのコミュニケーションも大切にしています。ドイツを離れてからも、学生時代の同級生や幼馴染みともよい関係を維持しています。

 仕事で毎年、一週間程度ドイツに滞在します。滞在中の一日、短いときは、数時間のみでも、故郷を訪問します。私の故郷は、ドイツのフランクフルト空港のすぐ近くにあるので、フライトの時間まで、幼馴染の家でくつろぐことが楽しみです。友人たちは、わざわざ私のために集ってくれます。

アンドレアス シェラー 准教授

医療福祉学部 医療福祉学科

 ドイツ人の国民性かもしれませんが、議論することは私たちの趣味のようなものです。軽い話(スポーツ、旅行など)もしますが、深い話(政治、社会問題、家族の問題、世界情勢など)もよくしています。様々な話をしながら相手の表現に集中すること(関心を示すこと)、そしてそれに対して自分の意見を形成すること、この「スキル」によって私は、小さい時から友達との平和的な関係を維持しています。

 お互いのことを理解するために、先入観なく寛容さを持ち、コミュニケーションをとることが一番大切だと思います。このメッセージを学生たちにも託し続けています。

 写真はドイツのレストランでの「集合写真」です。友人の子供たちの成長を見ることも、毎年の「帰国」の楽しみの一つです(プライバシーに配慮して写真を加工しています)。

 積極的なコミュニケーションによって、家族をはじめ友人たちの間の絆を、より深めています。

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