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第8回2014.10.07更新

「ダメ。ゼッタイ。」から「薬物依存症からの回復」へ

「ダメ。ゼッタイ。」というキャンペーン活動があります。これは、公益財団法人麻薬・覚せい剤乱用防止センターによる、薬物乱用防止を推進するための普及運動です。麻薬、覚せい剤、大麻等の薬物乱用をなくすことが目的ですが、すでに薬物を使用してしまった人たちにとってはどうでしょうか。薬物依存症は、止めようと思っても止められない病気です。絶対に使用してはいけないと思っていても、使ってしまうため、「ダメ。ゼッタイ。」と言われても止めることは難しいのです。

 

わが国では、違法薬物等は使用すると厳しく罰せられます。しかし、罰するだけでは薬物を止め続けることは困難です。薬物依存症の対策は「ダメ。ゼッタイ。」だけではなく、薬物依存症からの回復に必要な治療や障がい福祉サービスが必要となりますが、質・量ともに足りていないのが現状です。

北本 明日香 講師

医療福祉学部 医療福祉学科

全国大会・学術集会参加

2014年6月19日(木)~21日(土)まで、第50回公益社団法人日本精神保健福祉士協会全国大会・第13回日本精神保健福祉士学会学術集会(埼玉大会)が開催されました。精神保健福祉士(以下、PSWと略)とは、1997年に誕生した精神保健福祉領域のソーシャルワーカー(国家資格)です。公益社団法人日本精神保健福祉士協会は、「精神障害者の社会的復権と福祉のための専門的・社会的活動を進めることにより、国民の精神保健福祉の増進に寄与すること」を主な目的とする専門職団体です。

 

本学会において私は、「司法福祉における薬物依存症者の支援に関する一考察」というテーマで発表しました。覚せい剤使用による罪を犯した人の、生活課題に焦点を当てた支援体制の構築は急務ですが、実践現場で働くPSWはどのように考えているのか、とても気になります。発表後、フロアとの意見交換を通して、実践現場で働くPSWの悩みや思いを知ることができ、貴重な機会となりました。現在、少しずつですが、司法と福祉の連携が行われているため、今後の動向を注視したいと思います。

 

全国大会は今回で50年という節目を迎えました。精神保健福祉施策は「入院治療中心から地域生活中心へ」という流れですが、障がいがあっても「ごく当たり前の生活」をするためには、未だ多くの課題が山積しています。改めてPSWの存在意義を問い直す機会となりました。PSWの仲間たちと再会すると、「私も頑張ろう」とパワーをもらうことができます。これからも、自分ができることを諦めず、焦らず、少しずつ行っていきたいと思います。

 

なお、PSWを目指している学生も公益社団法人日本精神保健福祉士協会の会員になれます。興味がある方は下記をご覧ください。

 

【URL】

公益社団法人日本精神保健福祉士協会(精神保健福祉士の紹介)

http://www.japsw.or.jp/index.htm

公益社団法人日本精神保健福祉士協会(学生会員制度の紹介)

http://www.japsw.or.jp/Student_member/index.html

全国大会・学術大会では、私も発表者として参加しました

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