常翔学園 広島国際大学

正課カリキュラム
広国IPE用語集

広国IPEに関連する用語、専門職連携教育(IPE)に関連する基本用語を紹介します。

『広国IPE』に関係する用語

広島国際大学の専門職連携の対象分野

単に病気を治すことの狭い「医療」の意味に留まらず、人間の健康の維持、回復、促進などを目的とした諸活動について関する「健康、医療、福祉」に関わる分野を指す。

広島国際大学の専門職連携の構成員

患者をはじめとするサービス利用者、利用者の家族、利用者の勤務先の同僚、利用者が通う学校の教員や同級生、医療職や福祉職、医療福祉機器や住宅等の関連企業なども含む。
特に医療・介護関係の主な職種と仕事内容を次項に示す。
各職種の詳細については「キャリアを探すガイドブック」を参照。

広島国際大学の専門職連携
(IPW Interprofessional Work)

健康、医療、福祉に関わる分野の専門職者が各々の技術と役割のもとに、共通の目標を目指して協働すること。各専門職間には上下がなく対等であり、各専門職が自律して協働する。

広島国際大学の専門職連携教育
(IPE Interprofessional Education)

健康、医療、福祉に関わる分野の専門職の仕事についての理解を深めるとともに、サービスの利用者に対して専門職が連携するチームについての理解を深めること。その理解をベースに、複数の領域の専門職者が連携およびケアの質を改善するために、同じ場所で共に学び、お互いから学び合いながら、お互いのことを学ぶこと。

SGL(Small Group Learning)
少人数グループ学修

5~7 人ぐらいの学生が役割や作業を分担して、情報を収集し、話し合い、それを共有し、グループとしての意見をまとめ、目標を達成するようなスタイルの学修法をいう。学生が受け身になりがちな講義とは異なり、参加型学修と位置づけられる。また広い視点に立った学修や学生相互のコミュニケーション能力やリーダーシップスキル等を養うことができる。
さらに、その手法には以下に示すように様々なものがある。
いろんな少人数グループ学修を体験してみよう!

アイスブレーキング
(Ice breaking)
グループ内での学生同士の緊張をほぐして、会話が進むような雰囲気をつくること。自己紹介やゲーム等が行われる。
ブレインストーミング
(Brainstorming)
アイデアをたくさん集めるために、自由に発想した意見を出し合うこと。 出た意見を批判してはいけないなどのルールのもとで行う。
バズ グループ
(Buzz discussion)
全体を小グループに分け、簡単な課題に対して各グループが短時間の話し合いを行い、その結果を発表する。
ディベート
(Debate)
ひとつの論題に対し、肯定側と否定側に立って、双方が客観的な根拠に基づいて筋道を立てて主張を展開する。
フィッシュボール
(Fish-bowl)
5~10 名ぐらいの討論するグループ、それを取り囲み観察するグループに分ける。観察するグループは、議論の進め方や態度などの観察結果を討論するグループにフィードバックし、グループにおける活動やコミュニケーション能力を高めることを目的とする。
ロールプレイング
(Role playing)
診療や裁判などの実際の場面を想定し、学生に役を決めて演技することを通して、対人能力の難しさや自分の問題点等を理解する。
KJ法 テーマに対して思いついた内容をカードに書き出し、次いでカードを内容に応じてグループ化して要点を整理し、さらに図解化、文章化して全体像を掴んだり、新しい方向性を導き出したりする。

PBL(Problem Based Learning, Project Based Learning)
問題基盤型学修・問題解決型学修

小グループでの学修を基本とし、ある問題に出会い、それについてどうじたら解決できるかについて考え、互いに調べたり話し合いながら、理解を深めて問題を解決しようとする学修の方法。
物事に主体的に取り組む姿勢や問題解決能力を養うことができる。本学では、このPBLのひとつとして、「チュートリアル」を全学科の1年次に開講している。これは、ある課題(テーマ)について、学生自ら問題・疑問点、学修項目を見つけ出し、それらについて自らが調査し、またグループ間で話し合い、問題を解決して行こうとする学修を実践するものである。

専門職連携教育(IPE)関連の基本用語

グループとチーム

「グループ」とは、単に人が集まって集団となった状態を呼ぶのに対し、「チーム」とは、構成する各人の気持ちをひとつにして目標に向かって進み、プラスの相乗効果を生み出す状態をいう。

チーム医療

医療に従事する多種多様な専門職が、それぞれの高い専門性を前提に目的・到達目標・手段に関する情報を共有し、業務を分担しつつも互いに連携・補完し合い、患者の状況に的確に対応した医療を提供すること (厚生労働省 チーム医療の推進に関する検討会報告書)。

キュアとケア(Cure, Care)

辞書を引くと、「キュア」は①回復、治癒、②治療、療養、③治療法、「ケア」は①気にかけること、細心の注意、配慮、気配り、世話、保護、管理、監督、②関心事、責任、といった意味がある。これにより、「キュア」は病気を治療すること、「ケア」は心をこめてお世話をすることと考えられる。
またケアの形には看護、介護、介助、援助等が挙げられる。

生命の尊厳、人間の尊厳

「尊厳」を辞書で引くと、「尊くおごそかで侵しがたいこと」とある。命や人間は、もちろん二つとして同じものはなく、尊くおごそかであり絶対に侵してはいけない価値があることを意味する。また特に「人間の尊厳」では、「人間が人間らしくあり、それがいかなる状況でも守られること」という意味を含んで用いられる。

Well-being

自分にとってより良い状態で自分が存在すること。

QOL(Quality of Life 生活の質、生命の質)

患者がより人間らしく自分らしく、幸福で快適な生活をしているかをはかる尺度として用いられ、治療や支援の内容を検討する場面で用いられることが多い。患者の意思によってのみ決定される。

ADL(Activities of Daily Living)
日常生活動作

移動、食事・更衣・排泄などの日常生活を営む上で不可欠な基本的行動をいう。それぞれについて自立、一部介助、全介助のいずれであるかを用いて、障害者や高齢者の生活の自立の程度を表わす。

パターナリズム
(Paternalism、父権主義)

強い立場にある者(例えば医師)が、弱い立場にある者(例えば患者)の利益になるようにと、本人の意志に反して行動に介入・干渉することをいう。
例えば、宗教上の理由により輸血を拒否する患者であったが、その患者の生命が危機的状況であったため、医師が説明せずに輸血を行ったというような状況。

利用者中心

サービス利用者に必要十分な情報の提供や説明を行い、自らの生き方や生活について自由に決定することができる権利である「自己決定権」を最大限に尊重してサービスを提供すること。

インフォームド・コンセント
(Informed Consent 説明と同意)

患者に医療行為等を行う際は、患者にその内容についてあらかじめ十分な説明をし、また患者からその実施についての同意を得ておかなければならないということ。

医療倫理の4 原則

  1. 自律尊重原則 患者に十分な情報の提供、説明などを行い、自律的な患者の意思決定能力を尊重しなければならない。
  2. 無危害原則 人に危害を与えることやそのリスクを負わせることがあってはいけない。
  3. 善行原則 患者の利益のために最善を尽くさなければならない。
  4. 正義原則 社会的な利益と負担を各人に公正に配分しなければならない

守秘義務

職務上で知りえた患者等の秘密を守らなければならないこと。

生命倫理

体外受精(生殖補助医療技術)、遺伝子(遺伝子診断、遺伝子治療)、生命維持(人工呼吸器、脳死)などの生命科学技術の発展は、人の生命自体に大きく関わる状況となっている。このような状況で、人はどう生まれ、生き、死ぬべきか、医療がどのように関わるべきかについて考えること。

マネジメント

目標を達成するために計画を立て、使える資源(ヒト、モノ、お金、情報、知識など) を活用して、最大限の効果を上げようとすること。

コミュニケーション能力

互いに意思や感情、思考を通じ合わせる力。
特に学生が身につけるべきコミュニケーション能力として、①社会で活動する上で、「誰とでも、その状況にあった会話や人付き合いができる」、②親切なおもてなし(Hospitality)の心を持って「相手をキャッチする」、「患者さんを受け止める」。また「人に目配り、気配り、心配りができるようになる」等が考えられる。

ソーシャルスキル

その場の雰囲気が読める、自分の考えを相手にうまく伝えることができるなど、社会の中で普通に人と交流し、共に生活していくために必要な能力。

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