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薬学部 池田研究室の関わる抗デングウイルス薬開発の共同研究チームが日本薬学会総会の学術発表3,659題から37題のハイライトに選出されました。

2015年4月30日掲載

本学薬学部の有機合成化学研究室(池田潔教授)は、会津大学短期大学部、立教大学理学部、静岡県立大学薬学部、長崎大学熱帯医学研究所と協同で、抗デングウイルス薬の開発に取り組んでいます。2015年3月25日~28日にかけて神戸市で開催された日本薬学会総会で、これまでの研究成果が発表され、3,659題ある学術発表の中から37題のハイライトに選出されました。

 

※デング熱・・・蚊に刺されることで感染する感染症。日本国内では2014年夏に発症が確認され、話題となった。

 

デング熱に対抗できる新薬開発の根幹を担う研究

現在デング熱に対しては有効な治療薬がありません。デングウイルスには血清型の違いにより複数の種類のウイルスが存在することから、すべての型に有効なワクチンの開発が困難です。また、デングウイルスの主な流行地域である熱帯・亜熱帯地域では、ワクチンなどを安定して保存するための設備が十分ではありません。これらのことから本研究チームでは、流行地域においても安定で、かつ有効な抗デングウイルス治療薬の開発を目指しており、同研究室では主に、新薬開発の根幹となる化合物の合成を担当しています。

 

同研究室が関わる共同研究チームは今後も、デングウイルスの有効な治療薬の開発を目指して、研究を続ける予定です。
 
なお本件につきましては、本学園より特許出願しております。
 
↑ 「研究室の学生も大切な研究チームの一員」と話す池田教授(右)