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台湾の外国人ケアワーカー制度に学ぶ 介護従事者を取り巻く現状と課題

2015年8月13日 掲載

7月25日、東広島キャンパスで医療福祉学部主催の公開講座を開催しました。
 
中台科技大学(台湾)から除明仿先生(老人照顧系)を招き、「台湾における外国人ケアワーカーの導入をめぐる現状と課題」をテーマに講演。会場には、約140人が集まり、台湾が外国人ケアワーカーを導入した背景と台湾の介護現場と家族への影響、今後の課題などを学びました。
 

          自身の豊富な経験を織り交ぜて話す徐先生

 

台湾は1992年に外国人ケアワーカーを導入。しかし、「労働基準法の対象外で、最低賃金が保障されないこともある」と、徐先生は指摘。また、台湾国内の介護職を志す学生が重度の要介護者に対する在宅型・施設型の介護を敬遠しがちであるという実態など介護現場の人材不足についても事例を紹介しました。

「賃金以外にも、体系的な研修機会の不足、学習意欲の欠如など、外国人ケアワーカー制度そのものに課題が山積している。介護や福祉を学ぶ日本の学生の皆さんも、このことを真摯に受け止めてほしい」と締めくくりました。

 

少子高齢化社会を迎えたわが国にとっても他人事ではない内容に、真剣に耳を傾け、熱心にメモを取る学生の姿が見られました。

 

                 真剣に耳を傾ける受講者

 

広島国際大学 広報室