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本学学生が2年連続最優秀賞受賞!中四国臨床工学会の学生演題から選出

2017年1月12日 掲載

12月3日、4日にかけて開催された「第6回中四国臨床工学会」(高知市)で、石飛翔吾さん(臨床工学専攻4年)の発表が学生演題のうち、最優秀演題賞(Best Presentation Award)を受賞しました。25演題のうち、選ばれた6演題の学生による発表を経ての選出となりました。本学学生による同賞の受賞は、昨年の冨士原拓也さん(2016年同専攻卒)に次いで、2年連続となります。

 

               最優秀賞を受賞した石飛さん(右)

 

論文テーマは「長時間におけるポンプセグメント部変化と流量特性に関する基礎検討」。前回の同学会で先輩が発表し奨励賞を受賞したテーマを継承し、発展させました。

人工透析が在宅や夜間でも可能になり、症状や生活リズムの異なるさまざまな患者に対し、長時間にわたる透析を実施するケースが増えています。体に表れる変化が緩やかで患者の負担も少ないのが特徴ですが、長時間血液を流し続けることによる透析回路の劣化で、透析効率の低下が指摘されています。

これまでの測定で、一定の流量(血液流量)を流し続けるよう機器を設定しても、長時間経つと流量が落ち透析効率が下がることが明らかになっていました。石飛さんはそこから発展させ、長時間の治療が透析回路のポンプ部分に与える変化についても評価しました。

模擬血液を流し、治療開始直後と4時間後、8時間後にポンプ部分の劣化(硬度変化)を測定。さまざまな条件で測定するため、早朝に実験を開始して深夜に終える生活を約3週間継続したと、その苦労を振り返ります。仲間のゼミ生や指導教員の協力を得て、無事に測定結果をまとめることができました。

 

        研究に協力し、支えてくれたゼミの仲間(両端)とともに

 

石飛さんは、

「高度な医療機器を扱う臨床工学技士は、病院の中でも頼られる存在。今回の受賞を励みにして、自分もその1人になれるよう精進します」

と将来への意気込みを語ってくれました。

 

広報室