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広国DAY開催~てんかん外科のスペシャリストから専門職連携の重要性を学ぶ~

2018年4月19日掲載

4月6日、呉キャンパスで「広国DAY」を開催しました。同イベントは、チーム医療を学ぶ専門職連携教育(IPE)の理解を深め、有識者の講演を通じて、健康・医療・福祉分野の専門職業人を目指す者としての自覚を早期に促すことを目的に、毎年1年生を主対象として実施するものです。講演は他の2キャンパス(東広島・広島)にも同時中継されました。

最初に、本学で学ぶ専門職連携教育について各キャンパスで教員が解説。呉キャンパスを担当した佐々木順一准教授(薬学科)は、強いチームの代表例として目下リーグ2連覇中のカープを挙げ、「カープはなぜ強いのだろう?」「それではチーム医療にとって必要なものは何?」と学生に問い掛けました。その問いに対して学生は、友達同士で相談しながら自分の考えを書き出し、佐々木准教授の説明と照らし合わせてチーム医療への理解を深めました。

 

     専門職連携教育について解説する佐々木准教授                  自分の考えを書き出す学生

続く講演会では、飯田幸治医師(広島大学病院てんかんセンター長、脳神経外科・診療准教授)が、てんかん患者に対する専門職種連携の重要性を説きました。てんかんは、約30%の患者が既存の治療薬では発作をコントロールできない「アンメット・ニーズ(いまだ満たされていない医療ニーズ)」の高い疾患です。原因が外傷によるものだけでなく遺伝によるものもあり、症状も全身けいれんを伴う重度なものから部分的なものまでさまざまです。そのため、治療から生活支援、家族への相談援助など多様な専門職による関わりが求められるため、職種間の連携が極めて重要になる、と飯田医師は説明しました。講演資料には実際に病に苦しむてんかん患者の発作の様子などを収めた映像もあり、リアリティあふれる内容に、学生の気持ちが引き締まる貴重な機会となりました。

 

                      「てんかんは原因も症状も複雑。知っておくことが大事」と飯田医師


広報室