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リハビリテーション支援学科の学生開発「IHソレこんろじゃけん」、福祉機器コンテストで特別賞(学生部門)受賞

2018年10月31日掲載

「福祉機器コンテスト2018」(主催:一般社団法人日本リハビリテーション工学協会)において、リハビリテーション支援学科3年の寺田朋哉さん、古堅遥平さん、元折光一さんが開発した「IHソレこんろじゃけん」が特別賞(学生部門)を受賞しました。

同コンテストは、障がい者や高齢者のために新しく開発された福祉機器を発掘し、優れた機器を表彰とするとともに、学生を対象として啓発・普及を通じてこの領域に関する認識・参画を促進することを目的としています。授賞式は10月12日、東京ビッグサイトで行われました。

受賞した(左から)元折さん、寺田さん、古堅さん

この機器は脱着式でIHヒータに外付けするもので、ガスコンロと同じ使用感で調理を行うことができます。具体的には、つまみを回すとソレノイドという部品のプッシュ動作が反応して、IHヒータのボタンを押す仕組みになっています。つまみで火力の強弱を調整でき、LEDインジゲータを取り付けて明るさで火力を視覚的に表します。

機器の上にIHヒータをセットして使用

開発は、先輩の高良宗尚さんが、認知症予防に効果があるとされる調理を高齢者にも安心して楽しんでもらいたい、と考えたことから始まりました。火を使わないIHヒータは安全な調理に適していますが、ガスコンロに慣れ親しんだ高齢者にとって操作が難しい場合もあります。そこで思いついたのが、高齢者にも使ってもらえる調理用の支援機器の開発でした。高良さんが機器の骨子を作り、引き継いだ3人が改良を重ねてきました。高齢者施設で実際に使ってみてもらったところ、スムーズに使えることを確認。表彰式前に行われた展示コーナーでのプレゼンテーションでは、来場した企業の人たちから「着眼点が面白い」などの評価を得ました。

今後は火力を音声で分かりやすく通知するなどさらに改良を加え、12月に富山県で開催される国際学会「SCIS&ISIS2018(日本知能情報ファジィ学会)」で発表する予定です。


広報室