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日本人工臓器学会大会で臨床工学専攻3年の藤本実和さんが優秀賞の快挙!

2018年11月27日掲載

11月1日~3日、全国の人工臓器にかかわる研究者や医師・臨床工学技士などの専門職、学生が参加し、人工臓器の発展に向けて講演や研究発表を行う「第56回日本人工臓器学会大会」が東京都港区で開催され、若手対象の「萌芽研究ポスターセッション」で、藤本実和さん(臨床工学専攻3年)が優秀賞を受賞しました。5月に「第10回広島県臨床工学技士会・学術大会」で優秀ポスター賞を受賞したことに続く快挙となりました。

表彰式にて。前列左が藤本さん

藤本さんが着目したのは人工鼻。人工呼吸器からの乾いた換気を人工鼻が加温・加湿することで、使用者は喉の粘膜を傷付けずに済みます。しかし、不適切な条件で使用すると、人工鼻に結露および閉塞が起こり、SOSのサインを送れない障がい者は呼吸困難に陥るリスクがあります。そこで彼女は、結露および閉塞の兆候となる水滴の発生により、人工鼻内部に照射した光の散乱が変化することに焦点を当て、制作した2波長光センサで測定しました。その結果、結露および閉塞が起きる一定時間前に波長の値が変化することを発見。ポスターセッションでは、この実験結果から、同センサを用いることで使用者から離れたところでも確認できる可能性があることを示唆し、システムの有用性を訴えました。

藤本さんは今後もさらに研究を進め、システムの確立を目指します。

指導教員の二宮伸治教授と


広報室