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診療放射線学科の山本めぐみ助教が学術大会で2度目の“Bronze Award”受賞!

2019年5月17日掲載

放射線技術の発展を目的に、公益社団法人日本放射線技術学会により年に1回行われる学術大会が4月11日~14日にかけて開催され、山本めぐみ助教(診療放射線学科)の研究発表がBronze Awardを受賞しました。現場の第一線で活躍する診療放射線技師や大学教員、大学院生や学部生などの学会員から寄せられた585件の研究発表から選出された上位23件(President、Gold、Silver、Bronze)が表彰されました。同学会主催の学術大会で山本助教が表彰されるのは3度目です。

今回はこれまでも扱ってきた血管だけを浮かび上がらせるDSA(Digital Subtraction Angiography)という撮影法に人工知能を活用する画像診断を、肝臓に適用させました。

血管を鮮明に写す造影剤を注入し、注入後から注入前の画像を引き算することで血管以外の臓器を画像から消すDSAですが、動きに対処できないという特性から、動きの激しい肝臓の引き算は上手くいきませんでした。そこで、注入前の画像を正解として覚えさせることで、注入後の肝臓が動いていても同じ臓器だと認識できる人工知能を開発しました。

人工知能を活用した画像とそうでない画像を見比べる山本助教

肝臓は微細な血管を診ることで臓器の状態が分かることから、血管造影は肝臓がんの検査でよく使われるます。人工知能を活用したDSAが確立されれば、肝臓がんの確実な診断・早期治療に繋がります。

山本助教は、

「実用化すれば、診療放射線技師や医師による診断・治療の負担軽減だけでなく、検査時に呼吸を止めなくても済むことから、患者の負担も軽減できます」

と展望します。


広報室